コロラド出身のSSW、デヴィッド・ジェームス・ホスルター(David James Holster)が3月に亡くなっていたそうです。
DJ Holsterはコロラドはアスペン出身のミュージシャンで、70年代にStarwoodというポップ/カントリーバンドでちょっと知られていました。
その後1979年にColumbiaからソロデビューして、これもそれなり注目されレコード会社もAOR系SSWとして力を入れていたはず。
プロデュースがケニー・エドワーズで、ダニー・クーチが全面的にサポートとか、ただのSSWのソロデビューとしてはかなり豪華でしたから。
数年前にボクがYouTubeに上げた彼のソロアルバムのA1の「Constant Love」
レゲエっぽくちょっと力の抜けたいい感じのポップ・ロックで、当時からかなり好きな曲、アルバムでした。
注目して欲しいのは上のYouTubeに付けられた Barbara Jonesさんのコメント。そこで彼が今年の3月に亡くなったと書かれています。
その3月には彼女、このコメント欄に「彼と結婚していた」と書き込んでいたんですね。
YouTubeに何かアップすると、「昔こいつと同じバンドにいた」「この人はボクのおじいちゃんです」「昔ライブに行ったぜ!」といったほのぼのコメントに交じって、「こいつに金を貸してる」「嫌なヤツだった」などという変なコメントも書き込まれます。だからそのなコメントの一種かと思って放置していたら、どうも実際に奥さんだった人のようです。
さらに、別なもう1曲のYouTubeに上がってる彼の曲のコメント欄を読むと、ここにもBarbaraさんが書き込んでいました。
それやこれやの経緯をまとめると、このようになります。
4ヶ月前に昔の夫の曲がYouTubeに上がってるのを見つけたBarbaraさんがセンチメンタルなコメントをConstant LoveとTake Me Backの両方に書き込む。
その直後に今の妻のSuzzanneさんが、彼が3日前に亡くなったことをTake Me Backの方で報告
3ヶ月後、久しぶりにコメントをチェックしたBrabaraさんが読んで驚く。
亡くなったことと奥さんがいることを。
Barbaraさんが、ちょっとSuzanneさんには言えないことも含む彼の訃報を知らせるコメントをConstant Loveの方に書き込む
なんかすごいドラマティックな展開なんですけど。
David James Holsterと言っても日本ではおろか、もはやアメリカでも誰も知らないミュージシャンでしょうけど、YouTube上でこんなドラマが起こっていたとは。
お互い大人なので変な罵り合いもなく、センチメンタルな思い出話が読めてむしろ良かったです。
最後にStarwoodの1986の再結成ライブのもよう。
アコギ抱えて歌う長髪ヒゲのお兄さんがDavid James Holsterです。
コメント