iPhoneのアナログ時計が4,5時間ずれる? その原因と対処法【iOS17対応】

Apple
スポンサーリンク

iOSのアナログ時計がずれる

これまでものiOSのバージョンアップでもそうだったかもしれないが、iOS17にアップデートした後にiPhoneのアナログ時計の表示がずれるという不具合が発生しているようである。

iPhone自体の時刻は正しいし、デジタル時計を表示させればそれも正しい。ただアナログ時計だけが異なる時刻を指しているというものだ。

▲これが問題が発生している典型的な画面。

左上に時刻がデジタル表示されていて、これがiPhoneが認識している正しい時刻。この時はタイムゾーン(時間帯)が日本標準時(JST)で時刻は午前11時51分。

ところが表示されているアナログ時計は午後7時51分を差している。アナログ時計の盤面が黒いので朝7時51分ではなく夜7時51分ということが分かる。

スポンサーリンク

11時51分と7時51分なので4時間ずれているように見えるが、実は11時51分と19時51分なので8時間(または16時間)ずれていることになる。

アナログ時計の盤面には ”CUP” という文字と ”-16” という文字が見えるのが分かる。アナログ時計がずれている問題に遭遇したユーザのほとんどにはこの CUP と -16 が表示されていると思う。

これはアナログ時計の時間帯がCUP、つまりApple社本社のCupertino(カリフォルニア州クパティーノ)に設定されていて、その時刻は現在地の時刻より -16時間 であることを示している。

そのため、アナログ時計は正しい時刻より16時間遅れて表示されているのである。

ここは慌てず騒がず時計アプリの設定を変更して対処しよう。

スポンサーリンク

時計アプリの時間帯を変更する

時間帯が違っているからと設定アプリを立ち上げ、時間帯を変更しようとしないように。

時間帯はiPhoneを最初に設定した時に正しく設定されているはずで、問題を引き起こしているのは「時計アプリ」なのでその設定を変更する。

▲まず時計アプリのアイコンを長押しする。

するとこのようなコンテキストメニューが表示されるので、一番上の編集をタップする。
(このiPhoneは英語モードで使っているのでEdit ”Clock” と表示されている箇所)

▲アナログ時計がズレている場合はここに ”Cupertine, USA” と表示されているはずである。

iPhoneではユーザに分かりやすいよう「時間帯」 という難しい言葉を使わず、都市名で時間帯を表現するようにしているので、このように都市名で時間帯を選択するようになっている。

このクパティーノにリセットされてしまったものを正しく東京(または大阪)に変更したい。そこで次に Cupertine, USA と表示されている部分をタップする。

▲すると都市一覧が表示され、ここでも Cupertine, USA にチェックが入っているはずである。

▲画面上部の検索(Search)ボックスに設定したい都市名を入力する。

TOKYOと入力すれば Tokyo, Japan が候補として表示されるのでタップする。OSAKAと入力すれば大阪も検索できる。なお東京も大阪も同じ時間帯(日本標準時)に属しているのでどちらを選んでも結果は同じである。

また日本の都市は東京と大阪しかないようだ。パソコンなどでは福岡や札幌など主要都市をカバーしているものもあるがiPhoneでは2大都市だけである。

▲設定したい都市名をタップすると、さっき見たこの都市名表示に戻る。

TOKYO(またはOSAKA)の都市と時間帯に設定されていることがわかる。

この状態で画面の適当なところをタップすればホーム画面へ戻る。

スポンサーリンク

正しい時間帯

アナログ時計の時間帯が何かの拍子にiPhoneのデフォルトというか生誕の地であるクパティーノに戻ってしまうのがアナログ時計の時間ズレの原因だったが、正しい時間帯(都市)の設定に戻せばアナログ時計も正しく表示される。

▲これは正しい設定に戻しアナログ時計も正しい時刻を差しているホーム画面。

iOS17にアップデートしたはいいけど、iPhoneを再起動したらアナログ時計が狂ってしまった。そんな時はここで紹介した方法で都市名(時間帯)を正しいものに戻せばほとんどの場合は解決できると思う。

日本時間とアメリカ西海岸時間の時差の計算方法

なお、アメリカは夏時間を採用している。クパティーノが夏時間のうちはアナログ時計は4時間ズレたように見えるが、夏時間が終わると5時間ズレたように見える。つまり、アナログ時計が4時間または5時間ズレている場合は今回のようにクパティーノ時間に設定されている可能性が高い。

最後に日本時間とアメリカ西海岸時間の時差を簡単に計算する方法。

よく「日本時間とアメリカ西海岸時間の時差は16時間(あるいは17時間)です。なので日本時間から16時間引けばアメリカ西海岸時間です」みたいな解説をする人や旅行書があるが、現時刻から16時間をマイナスする計算はけっこう難しい。

朝11時の16時間前は何時? という問いにすぐに答えられないだろう。

でも引き算ではなくて足し算にすることで時差を簡単に計算することができる。

「日本時間に8時間足して1日引く」である。例えば日本時間で午前11時だとすると、西海岸時間はそこに8時間足した19時(午後7時)、ただし日付は昨日ということになる。16時間引くよりすごい簡単になる。

スポンサーリンク

コメント