元レッド・ツェッペリンのロバート・プラント。最初のソロ「Pictures at Eleven」が1982年リリースなので、ツェッペリン以降のキャリアはすでに40年。
ジミー・ペイジにはもう現役感というものは感じられないが、ロバート・プラントはまだまだ全然現役のミュージシャン。
ずっとソロでアルバムを出し続けているのもそうだが、やはり転機は2007年にアリソン・クラウスとのデュエットでリリースした「Raising Sand」だったと思う。
LZ以降もブルース、ハードロック的な音を出していたロバート・プラントがあのようなアメリカーナなアルバムを出したので驚く人も多かったと思う。でもアメリカの音楽の潮流の本質的なところを見てきた人ならそう来たかと納得したと思うし、ロバート・プラント自身も必然的にアメリカーナに行き着いたのだろう。
長く創作活動をしている人を見続けていると、何かを転機にその後のキャリアがガラッと変わる瞬間が分かることがある。
例えばニール・ヤングだったら「Rust Never Sleeps」。ここでメタリックでパンキッシュな方向に行かなかったらニール・ヤングもどうなっていたか分からないし、ロバート・プラントもアメリカーナ路線に行かなかったら多くのハードロッカーのように老体で懐メロをやり続けるしかなかったかもしれない。
そのアリソン・クラウスと14年ぶりにコラボした「Raising the Roof」が11月にリリースされる。
すでに収録曲のMVがYouTubeで公開されている。
The Lonesome Strangersのランディ・ウィークスの “Can’t Let Go”。
本人のソロアルバム収録曲だがそもそもの初出はルシンダ・ウィリアムスの「Car Wheels on a Gravel Road」という、渋いところを拾ってくるなぁと感心するカバーである。
こんなところからも期待が高まるデュエットアルバムである。
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