渋谷のBunkamuraル・シネマでアリーサ・フランクリンの「Amazing Grace」観てきた。
5月28日から公開という記事はすでに書いているが、本当に5月28日から上映するのか直前までヤキモキしていた。TOHOシネマなど完全にクローズしている映画館もある中で東急はどうするんだろうと思ったらちゃんと上映してくれた。
平日の初日だがほぼ8割くらいの入り。客席は1席おきに空席が設けられているので定員に対しては半分以下だが、それでもこれほど入るのだからアリーサとこの映画に対する期待がわかる。
オリジナルの2枚組LPをずっと愛聴していますみたいなシニアなファンばかりかと思ったら意外と若い人も多くてある意味ホッとした。
映像の方は期待通り。カチンコ忘れて映画化できなかった失態もデジタル技術の進歩でこのようにリカバリーできたことは喜ばしい限りである。
聖歌隊が歌いながら入場するシーン、アリーサがマーヴィンの ”Wholy Holy”を歌い出すところなど、こちらが感極まってしまった。
途中のアリーサの父親のC.L.フランクリンの説教、ジェームズ・クリーブランドの仕切りなど音だけでは分からなかった部分も映像があると、ああこれがゴスペルなのかと納得できたのも映像ならではの強み。
また、LPのジャケットでお馴染みのあの赤いドレスは実はコンサートでは着ていない。てっきりコンサート時の衣装が使われていると思っていたのに。
そしてLPの時と同様 ”Never Grow Old” で幕を閉じるのだが、映像で観られるのはLPの曲の一部だけでしかない。なので、曲順でいうとLP版、その後のCD版、そしてこの映像版とで全て異なることになる。
できれば全部映像で観たいし、そもそも最大の不満は映画が短い!
もっともっと観たいと思っているうちにあっという間に終わってしまった。至福の90分といえば90分だが。今後2日間のコンサートの完全版とか、拡大版とかも期待したい。
あと映像にはミック・ジャガーとチャーリ・ワッツが映っている。ちょうど「メインストリートのならず者」の最終ミックスをLAで行っていた時期である。
たぶん、「メインストリートのならず者」のオーバーダブとかミキシングにはこのコンサートの体験も反映されているのではない。