「After Dark」といえばMac用の定番スクリーンセーバーだった。
そのAfter DarkのBig Surにも対応したバージョンがリリースされる。
最初のバージョンのリリースが1989年。もう32年もの歴史がある。
スクリーンセーバーの登場当時、コンピュータの画面はブラウン管(CRT)が使われていて、長時間同じ画像が表示されていると ”焼付き” という現象が起こりCRTに残像が残ってしまう。それを解消するため一定時間コンピュータの操作がないとスクリーンセーバーが自動的にアニメーションなどの画像を表示して焼き付きを防ぐ。
1989年当時のMacintoshは白い背景に黒い文字という見かけだった。これはジョブスが紙に文字や絵を描くような見かけにしたかったため。ただしそのためCRTに焼き付き現象が起こりやすかった。
当時はWindowsは3.0くらいでまだ普及も進んでいなかったのでスクリーンセーバーといえばMacintoshでの独自ジャンルであった。
今ではWindwosもMacもLinuxもOS標準でスクリーンセーバー機能が付いているが。
このAfter Darkはミッドセンチュリーなテイストのトースターが空中を羽ばたいて飛ぶ(そうトースターに羽根が生えてる)というシュールなアニメがウケにうけてスクリーンセーバーの定番となったソフトである。
その後90年代末にいったん姿を消したが20世紀になって Mac OS X用の「After Dark X」が登場したものの、ここしばらくは大きな動きもなかった。
それが今年になってBig Surにも対応し、さらに今月末にはオジリナルのフライングトースターにMowing Man(芝刈り男)、Boris(猫)を加えた ”クラシックパック” がリリースされる。
10年以上前にAfter Dark Xを購入したことがあるので発売元からDMが来た。10年以上の古いユーザ情報をきちんと管理しているのには感心したのと旧版ユーザには300円(通常は750円)というバーゲン価格だったので、思わず購入してしまった。
早速インストールしてみた。
懐かしいフライングトースターが表示されている。しかも過去のAfter Darkの各バージョン毎に微妙に異なるトースターが全部入り。
フライングトースターに加え、宇宙飛行士やスペースシャトルも飛んでいる。
もうひとつ、猫のBorisが蝶々を追いかける ”Boris” も入っている。
どちらも古いMacユーザにはおなじみのモジュールだ。
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