今年2021年はジョン・レノンの名曲「Imagine」の発表50周年である。
それを記念してのパフォーマンスが ”ストリベリーフィールズ” で行われ、その様子が公開されている。
ここで使われているピアノは ”Imagine Piano” と呼ばれているもので、「Imagine」の作曲とレコーディングに使われたピアノそのものである。
こういうジョンやImagineを神格化したようなパフォーマンスは胸くそ悪い以外の感想が思い付かないので、そうすると見どころはそのImagine Pianoとパフォーマンスを行っているJulia Baird(ジュリア・ベアード)しかない。
1分30秒辺りでアップになる女性がJulia Barid。ジョン・レノンの異父妹である。
ジョンの母ジュリアはアルフレッド・レノンが家を出ていった後にTaffy Williamsという人物と付き合いVictoriaという女の娘を産んでいる。その次にジュリアが付き合ったのがJohn Dykinsという人物でJuliaとJacqueline(Jackie)という二人の娘をもうけている。
つまりジョンには妹が3人いるわけで、その上から2番目の妹がジュリア・ベアードである。
彼女はビートルズ関連のイベントに度々顔を出しているようなので、イギリスのビートルズファンにはもうお馴染みなのかもしれない。
たしかに80歳のジョンを想像するとこんな感じに老いているかもしれないなという気になる。
60年代のまだビートルズが活動している時期に彼女は結婚してベルファストに移り住み、素性を明かさず静かに暮らしていたそうである。
また、一番下のJackieはもっと静かに暮らしていたそうで、ほとんど公の場所には姿を現さない。
一番上のVictoriaは養子に出され名前もIngridと変えている。その後フランスに移住したらしいがやはり詳しいことは分からない。
ジョン・レノンの家族というと母ジュリアは早くに交通事故で亡くなり、父のアルフレッドは外で暮らしていた(60年代に一度ジョンに会いに来たが)ことは良く知られているが、3人の妹についてはあまり知られていない。思っていた以上に複雑な家庭だったのだ。
ちなみにオノ・ヨーコの兄弟でいうと、弟はビジネス界で成功しているし、妹の小野節子は世界銀行を経てその後は現代美術の世界で活躍している。
群馬の「原美術館 ARC」には小野節子の作品が常設展示されているので機会があったら観てみて欲しい。
たしかジョン関係の記録フィルムにもアスコットを訪問した小野節子を含めて3人でお茶をしている様子が映っていたと思う。
コメント