アメリカン・ニューシネマのミューズ、カレン・ブラックのアンソロジー。1971年のAsylumからのSSWと言われても信じてしまいそう

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2013年に亡くなったアメリカン・ニューシネマのミューズ、カレン・ブラック(Karen Black)。

イージー・ライダー」ではトーニ・バジルと一緒の売春婦役で、トリップした墓場のシーンが忘れられないし、「ファイブ・イージー・ピーセス」ではジャック・ニコルソンの恋人役。

アメリカン・ニューシネマの代表作でのおいしい役で印象に残ったかと思えばパニック映画で大きな鼻の穴をさらに広げて絶叫したり、とにかく70年代のアメリカの女優では汚れ役も厭わないところで人気を博していたと思う。

今の日本でだったら寺島しのぶみたいな位置づけ?

そのカレン・ブラックだが、曲も書ければ歌も歌えるマルチな才人でもある。

ロバート・アルトマンの映画「ナッシュビル」では色気過剰なカントリーシンガー役で出演しているが、劇中で歌う「Memphis」も「Rolling Stone」も彼女の自作曲である。

その彼女のアンソロジー「Dreaming of You (1971–1976)」が7月16日にリリースされる。

Tom Waitsで有名なボーンズ・ハウ(Bones Howe)やエリオット・メイザーなどと長年録りためたスタジオ音源やデモ音源をリストアしたもの。

まだ一部しか試聴できていないが、「ナッシュビル」での歌声も合わせて聴くとなんとなく’全容が分かるかもしれない。

ともかく1971年のAsylumからのSSWと言われても信じてしまいそうな内省的なフォーク的サウンド。ジュディ・シルなんかと近い雰囲気を感じる。

ちなみにほとんど自作だが ”Questions” だけはムーディー・ブルースのカバーである。

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