トニー・ジョー・ホワイトの「Smoke From the Chimney」は人生を振り返るような傑作だった

 トニー・ジョー・ホワイトの「Smoke From the Chimney」が発売された。少し前からオフィシャルMVが公開されていたが、改めてアルバムとして聴くとまるで70年代のトニー・ジョーのようなスワンピーなサウンドである。


タイトル曲のオフィシャルMV。

トニー・ジョーの人生の思い出を振り返るかのような映像(アニメ)が素晴らしく、これはグッとくるね。

子供時代にもらったライトニン・ホプキンスのレコード、愛する人達の想い出などと共に人生を終える老人の物語。

トニー・ジョーもあの世でライトニン・ホプキンスとセッションして楽しく過ごしていることを願わずにはいられなくなる。

このアルバムの音源はトニー・ジョー・ホワイトの死後に発見された宅録デモのテープ。それを息子のJodyとBlack KeysのDan Auerbachがデジタル化して復元、さらにナッシュビルのミュージシャンの演奏をオーバーダブして出来上がったもの。(詳しくはオフィシャルサイトで)

トニー・ジョー・ホワイトの世界を逸脱しないよう注意深くオーバーダブされているので、死後にありがちな愛のない発掘ものとは一線を画している。

まるで70年代のトニー・ジョー・ホワイトのアルバムかと錯覚するほどである。

ジョン・プラインが亡くなる直前に残した”I Remember Everything” という曲も、人生を振り返る内容で感動的だったが、トニー・ジョー・ホワイトもこのような素晴らしい曲を残してくれたことに感謝したい。


これがJohn Prineの "I Rember Everything"。