マイケル・J・ポラードによるタイトルだったトラフィックの「Low Spark of High Heeled Boys」

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今から50年前、1971年の12月(資料によっては11月とも)にリリースされたトラフィック(Traffic)の5枚目のスタジオ・アルバム「Low Spark of High Heeled Boys」。

昔はレイドバックしたトラフィックというように捉えられていたけど、当時のアメリカではトリップ用としてバカ売れしたアルバム。

マッスル・ショールズのロジャー・ホーキンスやデビッド・フッドを加えたツアーも好評だったそうで、今の感覚ではこれは完全にジャム・バンド。

ジャマイカ録音の「Shoot Out at the Fantasy Factory」やライブの「On The Road」と並んで好きなアルバムだし、実際当時の日本でもここら辺のアルバムは結構話題になっていた。

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しかし、今まで知らなかったのだけどアルバムタイトルにもなった2曲目の「Low Spark of High Heeled Boys」というタイトル。名付けたのはマイケル・J・ポラード。

俺たちに明日はない」のCW役で特に有名なアメリカン・ニューシネマの名脇役である。

「俺たちに明日はない」での印象があまりに強烈で、YouTubeなどでインタビューなどを見るといつもこの映画について語らされていてちょっと可哀そうなマイケル・J・ポラードだが、それ以外でも例えばデニス・ホッパーとの「アメリカン・ウェイ(Riders of The Storm)」でこれも強烈な脇役を演じていたのも忘れられない。

その彼はなんでもジム・キャパルディと映画を制作すべくモロッコ(!)に滞在していた時期があり、結局映画プロジェクトは頓挫するのだけど、最後に別れ際に書いた ”Low Spark of High Heeled Boys” という一行をジム・キャパルディが気に入り曲のタイトルに使ったそうだ。

マイケル・J・ポラードとジム・キャパルディがどういう経緯で知り合い映画製作の話になり、なんでモロッコに出かけたのか。

マイケル・J・ポラードはビートニクの作家たちと知り合いだったりしたのだろうかとか、当時のイギリスのミュージシャンの中近東志向は深いものがあるなとか、いろいそ想像を逞しくさせてくれるエピソードである。

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