チャーリー・ワッツより50年以上も昔に亡くなったブライン・ジョーンズ。
ミュージシャンとしてのキャリアは10年そこそこ、レコーディングアーティストとしては数年しか活動していなかったし、ストーンズの自称リーダーでもあったので他のアーティストとのレコーディングは非常に少ない。
その数少ないブライン・ジョーンズのストーンズ以外での演奏をまとめてみた。
All Along The Watchtower / Jimi Hendrix Experience
ジミヘンの「エレクトリック・レディランド(Electric Ldyland)」収録のディランのカバー「見張り塔からずっと(All Along The Watchtower)」。
ブライン・ジョーンズはここでパーカッションを担当している。
基本的にはジミがギターとベースにミッチ・ミッチェルのドラムといういつものコンビに、デイブ・メイソンが12弦ギター、アル・クーパーのピアノ、それにブライアンのパーカッションである。
Little One / Jimi Hendrix Experience
1967年のロンドンはオリンピック・スタジオでのセッションで録音された「Little One」。
エレクトリック・レディランドのアウトテイクというより「Axis: Bold as Love」のアウトテイクとした方が正しいかも。
YouTubeのこれは後からノエル・レディングがボーカルを被せたもの(ホントにこいつはいつも・・・)。
イントロがシタールで始まるもの、間奏でシタールが活躍するものなどいくつかのテイクがあるようだ。
また、シタールはデイブ・メイソンが演奏していてブラインは絡んでいないという噂もある。
Yellow Submarine / The Beatles
ビートルズの「Yellow Submarine」にはコーラスで参加。
エンディング部分がそうだが、ここにはマル・エヴァンスにマリアンヌ・フェイスフルそれにパティ・ボイドも参加していてどの声がブライアンかよく分からない。
You Know My Name (Look Up The Number) / The Beatles
ビートルズのシングル「Let It Be」のB面として有名な「You Know My Name (Look Up The Number)」。
また、サージェント・ペパーズにもブライアンが参加していると言われていたが、現在はレコードに残る演奏はしていないことが研究の結果判明しているようだ。
Brian Jones Presents the Pipes of Pan at Joujouka
ブライアンはどんな楽器でもすぐにマスターしてしまう天才的ミュージシャンだっと言われるが、ストーンズ以外で遺した演奏はこのように非常に少ない。
演奏はしていないがモロッコでの現地録音「ジャジューカ」は唯一のソロアルバム扱いされている。
A Degree Of Murder
ソロアルバムではないが「A Degree of Murder」という映画のサウンドトラックを担当している。
”ニュージャーマンシネマ” でくくられる1967年のドイツ映画だが、なにせ主演がアニタ・パレンバーグ。ということで、音楽を担当することになったのだろう。
ジミー・ペイジとニッキー・ホプキンスがたぶんお仕事としてセッションに参加している。
映像もサントラも今は公式には入手不可能だが、もしじっくり音を聴ける機会があったら、結局なかった70年代のブライアンがどうなっていたか想像してみるのも悪くない。
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