細野晴臣と久保田麻琴が組んだ「Harry & Mac」が1999年にリリースした唯一のアルバム「Road to Louisiana」を久保田麻琴がリマスタリングして再発されている。
東京とLAそしてニューオーリンズで録音されたこのアルバム、長年愛聴してきたのだがまさかこの20年間一度も再発されていなかったとは驚きである。
1999年のHarry Hosonoこと細野晴臣だとラウンジ系だったりエレポップだったりな時代。
Macクボタこと久保田麻琴は裏方の仕事に勤しんでいた頃。
でも共に沖縄〜ハワイ〜ニューオーリンズ〜ジャマイカな音楽への愛情と造詣があるので、それまで組んだことがなかったのが不思議なくらい。
当然出てきた音も予想通りのルイジアナサウンドやスワンピーなサウンドで、70年代にリトル・フィートなどが天下を取っていた時代を世紀末に蘇らせたかのようである。
また、この録音をきっかけに久保田麻琴も前線に復帰して「On The Border」という続編みたいな傑作アルバムを発表している。
アメリカにも細野晴臣や久保田麻琴のファンはマニア層に多いので、この再発はかなり話題になっている。
このところ日本の70年代のAORがシティポップという文脈で注目されているが、次はこのような日本というフィルターを通したアメリカのルーツ・ミュージックが一般の音楽ファンからも注目されるようになるのではないか。
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