Radiohead騒動

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今日のRadiohead(レディオヘッド)騒動を時系列に沿ってまとめてみたい。
なお時刻は全て日本時間(JST)。

背景としては
・Radioheadの新作「The King of Limbs」は”今週末からダウンロード販売開始”
という情報が既にリリースされていた。
”今週末”がいつを指すかは不明だが、多くの人はそれが2月19日と解釈していた。

2月17日 17:00頃
TwitterのRadiohead公式アカウント(@radiohead)に謎のメッセージが投稿される。
内容は日本語で
「渋谷 ハチ公広場 金曜日 18時59分」

それを受け、世界中で憶測が飛び交う。曰く、
Radioheadがハチ公広場で演奏するのではないか
ハチ公広場にRadioheadが現れるのではないか
さすがに金曜日夕方のハチ公で演奏するのは無理だろう、Qフロントの電光掲示板などにPVを流すのではないか
等々

2月18日(つまり当日) 2:00頃?
Radioheadの日本での発売元ホステス・エンターテイメントのサイトに声明文が掲載される。
 「バンドの来日や演奏などのパフォーマンスはありません」

2月18日(つまり当日) 3:00頃?
NME(New Musical Express)の取材に対し、Radioheadの広報担当が声明
「レディオヘッドは日本には居ません。レディオヘッドを見るために渋谷へ行くことのないように」

これでいちおう、日本での代理店およびバンド側双方から情報が出揃う。

日本で夜が明けるが、NMEの記事はほとんど拡散されず、当初の”18:59 ハチ公広場” がさらに拡散する。

さらに勝手な憶測、推測、ジョークが飛び交い騒然。

16時頃(正確な時刻は不明)
ホステス・エンターテイメントのサイトの声明文が掲載される。
レディオヘッド公式ツイートに関する企画中止のお知らせ
バンドは来ないし、本来予定していた企画も中止するというお知らせ。
また、渋谷でのイベントは中止するが、代わりにWeb上でスペシャル・イベントを行うと予告。

18:59
特設サーバーダウン(それ以前から落ちていたかも)
Redioheadのサイト(YouTube)で、新作からの公式PVが公開される。

20時頃?
サーバー復帰。でもスペシャル・イベントはなし。
普通に新作アルバムのダウンロード販売とパッケージの予約

いやはやである。
それでもと、その時間に渋谷へ足を運んで人も多かったようであるし。

しかし、今回は得られる教訓が多かった騒動でもある。
1. Twitterを中心とする情報の伝播力は、ここ日本でも予想以上大きいのかもしれない。
2. しかし以前から懸念されていたことではあるが、訂正情報はなかなか拡散しない。
3. さすが現在1,2の人気を誇るRadioheadである。ファンのかなりは輸入CDやダウンロードで音源を入手しているので、パッケージの販売元が予想した以上のファンを抱えていると思われる。
4. プロモーションを行おうとしたホステス(あるいは委託先)が、完全に読み違えていた。
  読み違えていたのはファンの数、Twitterの拡散力・特性など。
 さらにホステスではTwitterでの拡散が進行している最中、イベント中止を決定した後、それぞれサイトで発表はしているが、それら情報を拡散する術がなかった。

まだまだ一波乱ありそうだが、とりあえず現時点でまとめてみた。

下は今回公開された”Lotus Flower”という曲のPV。
監督はなんとガース・ジェニングス。「銀河ヒッチハイクガイド」で我らがズーイー・デシャネル様をキュートに描いてくれたあの監督である。

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