デヴィッド・バーン + スパイク・リーの「アメリカン・ユートピア」、周囲でも大好評だしもう一度観たくて2回目も行ってきた。
最初に観たときよりさらに観客が増えていて、これはやはり口コミで評判が広がっているのだろう。
このアメリカン・ユートピア公開に合わせて「ストップ・メイキング・センス」がリバイバル公開されていたそうだ。
ところがそちらも満席状態が続いていたらしく、7月からアンコール上映が追加されている。boidによる爆音上映の回もそうだ。
場所はシネクイント渋谷。7月2日から7日までの6日間。
漫画にも出てきたデヴィッド・バーンのダボダボスーツ、痙攣ダンス、ティナのガニ股ダンスなど見どころ満載、これまでのロック映画の最高峰の一つ。
当時のニューウェーブ少年少女に影響を与えまくった音と映像をもう一度再確認したい。
また当時の時代背景とかもきちんと書いておく必要があると思う。
ヘッズがファンク路線に舵を切ったのは1979年の「Fear of Music」から。そして「Remain In Light」、「Speaking in Tongues」と続いてファンク、アフロなどを取り入れた路線のピークの頃のライブを撮ったのが「Stop Making Sense」。
この頃、ファンクの血を入れようとして元P-ファンクのバーニー・ウォーレルや元ラベルのノーナ・ヘンドリックスなどをレコーディングセッションに招いている。
なんでP-ファンクかというと、1970年代後半のブラックミュージックの最先端がP-ファンクだったから。
もう何十年も前の話なので、パンクとニューウェーブとレゲエとファンクは別ジャンルと思っている人も多いが、当時的にはそれらは全部同じような指向性を持つ音楽として聴かれていた。
だからデビッド・バーンがリズムの多様性を求めてファンクしようとしたら、P-ファンクという良いお手本を参考にするのは当然なわけだった。
この「Stop Making Sense」にもバーニー・ウォーレルがキーボードで登場しているし、バックボーカルの二人のうち右側の人は「Brides of Funkenstein」のLynn Mabryその人です。どっちもP-ファンクど真ん中の人。そういう視点から観てもらうと、これが単なるオシャレ映画ではないことが分かると思う。
それにして、ずっとジョサン・デミ凄いと思っていたけど、アメリカン・ユートピアを観てしまうと、なんだ結局あれはデヴィッド・バーンのセンスだったのかと分かってしまう。


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