Apple Rules!?

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iPhoneの標準カメラもシンプルで良いのだけど、それではちょっと物足りない、そのちょっとを埋める様々なISVカメラアプリが存在しています。

ボクのお気に入りは DarkRoom(旧名SteadyCam)。
iPhoneの内蔵モーションセンサーを利用して、手振れが収束した一瞬を狙ってシャッターを切るというもの。暗い場所や遠方の被写体を撮るのに最適でかなり使用頻度が高いアプリでした。

”でした”と過去形で書くのは、このアプリがOS 3.0に対応していないから。
実はOS 3.0に対応していないカメラアプリというのはこれ以外にもいくつかあります。
OS 3.0が出た直後は「なんだカメラアプリは全滅か。デベロッパの対応を待とう」とノンビリ構えていたのですが、なかなか対応するアプリが出てこない。

で、対応しない理由というか対応できない理由というのが、Appleの承認問題。
Darkroomの開発元のブログによると、OS 3.0対応版はとっくにAppleに提出しているんだけど、「iPhoneの標準的カメラUIから逸脱しているから承認できない」という理由で承認が得られていない。でも、標準から逸脱している点にこそこのアプリの存在価値があるワケですよね。
しかも、標準から外れていても承認されているアプリ(例えばReal Cam LE。実際にはOS 3.0では動かないけど)があったりして、Appleの審査基準はどうなっているんだと。
iTunesのレビュー欄を見ると、そうした事情を知らないユーザーから開発元への苦情が殺到していてあまりに可哀想な状況になってます。

また最近の話題ではGoogle Voiceの承認問題なんてのもありました。
一種のVoIPシステムであるGoogle Voiceとそれを利用するISVアプリをAppStoreからパージした事件で、AT&Tの強い意向が働いていたようですが、それにしても真相は不明。
Appleは正式コメントでも理由を明らかにしなかったけど、よく考えてみればSkypeがOKでGoogle VoiceがNGというのも変です。

どうも最近のAppleの各種判断って、良く言って”ブレてる”。穿った言い方をすれば囲い込みにも度が過ぎる。
第三者的にもちょっと危ない方向に行っているのかなぁと危惧してます。

9月にも出ると噂のタブレットMac(大型iTouch?)にしても、音楽流通の新フォーマット「Cocktail」の端末として売っていくという話もあって、そうなるとマイナー/インディペンデントなアーティストとメジャー系アーティストとでは商品価値に差が付いちゃうのではないかとか、「Cocktail」対応のデバイスがApple独占になるのかとか、これも気がかりでしょうがない。

ダウンロード音楽には演奏者情報が欠けているので、Cocktailフォーマットがそれを埋めるものであれば歓迎なんだけど、それにしても音楽を楽しむ行為がメジャーレーベル+Apple連合にロックインされるのは一種の悪夢でもある。
なるべくオープンで進めてもらいたいものである。
(楽曲を聴ききながら、”このギターすげぇー、誰が弾いているんだ!?”という時も、パッケージならジャケットなりライナーにその情報が書かれていることが多いけど、ダウンロードの場合はそういうワケにもいかない。ジャケットなどのクレジットを頼りに新進気鋭のミュージシャンを知ったり、実は隠れた大御所ミュージシャンを知ったりするのも楽しみの一つなんですよ)

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