中三の息子は明後日が中学の卒業式。
1月の時点で某大学付属の私立高校に合格を決めているので、とっくに受験勉強は終わっているのだが、携帯電話だけは他の生徒と合わせ公立高校の入試が終わるまで保留にしていた。
卒業式で友人たちと電話番号やメールアドレスを交換できるよう、余裕をもって今日iPhone 3GSを契約してきた。
(4月から遠くでひとり暮らしなので、友人関係を繋ぐための配慮くらいはしてあげようという心遣いでもある)
さて、ここから本題。
普通の中学三年生にiPhoneの設定はできるのか!?
興味があったので(笑)、iPhoneを買ってきて何をすればよいのか、どう設定すればよいのか、全く説明しないで放置、観察してみた。
まず背景説明。
使用者は男子中学三年生。
いつも使うコンピュータはMac。第一志望合格をネタに祖母にせびった15インチMacBook Pro が現在の愛機だ(それ以前は小学5年生からiBook)。
約2年前からボクのお下がりの初代iPod TouchをiPod兼サブのパソコンとして使っている。
ソフトバンクショップで設定したのは電話番号のみ。(i)メールアドレスなどは初期値のままである。
いちおう隣でいつでもヘルプできるよう待機していたのだが、結論を言うとほとんどヘルプを必要としないまま、自力で1時間半ほどかけて全て設定してしまった。
ショップでもらってきたA4の設定手順書の最初の4ページとメールの初期設定表だけを頼りに、ショップで配る設定用小冊子には目もくれず、それでも設定してしまったのには正直びっくりしてしまった。
ボクみたいなオチャラ系IT企画屋でも、いちおうドキュメントには全部目を通し内容を理解し、手順書くらいは作ってから作業するし、運用系の人ならもっと詳細な手順書を作って一つ一つ確認しながら作業するだろうに。
一般的な携帯よりスマートフォンであるiPhoneはいろいろ設定することもあるし、メールも何種類も使えるし、今日は相当手こずるだろうなと思っていたのに。
iPod touchのバックアップ、iPhoneへのリストア、iPhoneの各種設定、Gmailを含むメールサーバーの設定、Skypeその他のiPohne用アプリのインストールと設定までほとんど一直線で終わらせてしまうとは。
デジタルキッズ恐るべしである。
ボクがヘルプしたのは2点だけ。
一つは家庭内無線LANにかけているMACアドレスによるアクセス制限に新しいiPhoneを登録すること。
もう一つは(i)メールのサーバーのホスト名を教え、さらにSMS/MMSと(i)メールの使い分けを説明すること。
これなんか Q:”(i)メールの受信サーバーと送信サーバーのホスト名を教えて” − A:”imap.hoge.jpとsmtp.hoge.jpだよ”
で済んでしまったw
まぁこれほど楽勝だったのは、これまでiPod touchを使っていてiTunesとの同期やiPhoneのUIにいわば土地勘があったこと。
それとやはりiPhoneの使いやすさ。そしてソフトバンクの説明書。
後二者は、端末メーカーそれとキャリアがそれぞれの立場で売るための、使い易くするための努力をした結果なんだろうなと思う。
ソフトバンクの説明書は初期の頃のものに比べ格段に分り易くなっているし。この説明書をドコモが作ったら・・・と想像するとかなり可笑しい。たぶん厚さ数cmもあってディスクレーマーだらけのワケワカメなものになりそう(笑
ただ、でも今回のはちょっと特殊だろうなとも思う。
iPod touchを2年近く使ってきているのでiPhoneも全くの初心者ではないし、Apple的世界は5年以上体験しているし。
そうした前提を除くと、やはり普通の人がiPhoneを買ってきてここまでスラスラとは出来ないかもしれない。
設定方法は説明書を見ればだいたい判ると思うが、そもそも何をすべきか。というところでつまづくユーザが多い気もするし、さらにパソコンと連動という時点でダメと感じている人も多いだろう。
そう考えると、iPod touch をゲーム機としてティーンエージャーにバンバン売ってるAppleのやり方は将来のiPhoneユーザ育成という意味でマーケティング的にとても意味あることなんだなと納得してしまうのである。
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