デヴィッド・リンチが監督するドノヴァン(Donovan)のシングルMV「I Am The Shman」

 ドノヴァン(Donovan)が自身の75歳の誕生日、2021年5月10日にシングル「I Am The Shaman」のMVをリリースした。

MVの監督はデヴィッド・リンチ。リンチらしいカメラワーク、リンチワールドを想起させる映像をバックにドノヴァンが愛用のアコギ ”Kelly” を弾き語っている。


ただしこの曲、純粋な新曲ではなくて10年くらい前のアルバム(ただし今のところ最新作)「 Ritual Groove」収録曲である。

なんでドノヴァンとデヴィッド・リンチがコラボしたかというと、この二人はTM Meditation(超越瞑想)の信奉者だから。

このビデオも子ども向けに超越瞑想を教える財団のチャリテイである。

”ビデオの最後にドノヴァンからのメッセージがある” と思わせぶりな字幕が出てくるがなんてことはない、チャリテイに寄付してくれというメッセージである。


超越瞑想(TM Mediation)というとマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーで、一時ビートルズもハマったけど結局は「Sexy Sadie」でコケにしてたので、あまり良い印象はない。でも欧米では今も熱心な信奉者がいるようである。

しかしドノヴァンはいくつになっても変わらないというかブレない人だ。なんとなくブリティッシュ・フォークの人と思われているけど中身は完全にヒッピー世代のそれ。

ドノヴァンとその妻のリンダ・ローレンス(Linda Lawrence)については面白い逸話が山ほどある。どうもリンダは60年代末頃はロック界のミューズ的存在だったようなのだ。

リンダがブライアン・ジョーンズの彼女だったのは有名だが、グラム・パーソンズとも付き合いがあったらしい。

またドノヴァンのヒット曲 "Sunshine Superman" は彼女のために書いた曲。

ハッピー・マンデーズのショーン・ライダーは義理の息子(彼らの娘がショーンと結婚した)。

ブライアンの死後にモロッコを旅行していたらブライアンそっくりの眼をした山羊に出会ったとか。

ドノヴァンについての伝記などは未だないみたいだが、もし雑誌などでドノヴァンについての記事やインタビューを見かけたらぜひ目を通して欲しい。きっと興味深い話を知ることができると思う。