Enoの初期4作

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Enoの初期作の再発

Enoの初期ソロ作4枚がハーフスピードカッティングのLPで再発されている。

詳しくはイーノのサイト「HALF SPEED MASTERS 2LP Vinyl Editions」で。
Abbey Roadでリマスタリングが行われ、46rpmのハーフスピードなので、もともと1枚だったLPが2枚組になっている。

また Taking Tiger Mountain 以外のオリジナルはシングルジャケットだったが、今回は全てゲートフォールドジャケットである。

1974年の Here Comes the Warm Jets
同じく1974年の Taking Tiger Mountain (By Strategy)
1975年の Another Green World
1977年の Before And After Science

どれが良いかというとどれも良いのだが、どうしても1枚と選べと言われるとやはり第一作の「Here Comes the Warm Jets」。

Here Come the Warm Jets

タイトルの意味はちょっとエッチ。

Roxy Musicを辞めたばかりで狂騒的なグラムロックが展開されていて、そんな世界の代表曲が「Baby’s On Fire」。
他にも「Cindy Tells Me」など同傾向の曲もあり、ノイジーでグラマラスでアヴァンギャルドなイーノとなるとこの1枚だと思う。

バックにはRoxy組やロバート・フリップ(この時既にFripp & Enoとして No Pussyfootingを録音済み)がいるなど、この先イーノがこの路線で行くことはないだろうなという雰囲気も漂わせている。

実際この数年後にはアンビエントになったりボウイとのコラボがあったり、イーノは70年代特にパンク以降の音楽に大きな影響を与えるミュージシャンになるわけだ。

当時中学生ではあったがRoxyのEnoということでちゃんと日本盤を入手して聴いていたが、解説はたしか今野雄二。さすがにこの手の音に関しては的確な解説していたと思う。

Another Green World

ここからグラムを通り過ぎてアンビエント、ジャーマンエレクトロニクスな世界が広がっていく。
ボーカル曲とインストルメンタルが半々。
直前に出たシングルがトーケンズで有名な「ライオンは寝ている(The Lion Sleeps Tonight)」だったので、アルバムもグラムではないけどポップ寄り? かと思ったら見事に(良い意味で)期待を裏切られたのを覚えている。
このアルバムはパンク真っ最中のロックの中で最高の収穫作だったと思う。
印象的なジャケットは英国のイラストレーター Tom Phillips に手によるもの。
クリムゾンの「暗黒の世界(Starless and Bbile Black)」のジャケットも彼の作品である。
最後にJohn Peel Sessionでの  “Baby’s on Fire”
バックは英国のパワーポップバンド、The Winkiesである。

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