1867年生まれのアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの生誕150週年を記念し、ライトと縁のある帝国ホテルで「いにしえの美に、思いをはせて」と銘打った特別展が開催されている。
記念品の販売や宿泊プランなどもあるがとりあえず無料で誰でも見学できる記念展示を見学してきた。
展示場所は帝国ホテル本館の1階。
メインエントランスを入ってすぐ左、ランデブーラウンジ隣の一等地が展示スペースである。
タイムカプセルを模したかのような展示ケースの中には、帝国ホテルの歴史を振り返る様々な品が展示されている。
これは当時の帝国ホテルのブローシャー。
外国人宿泊客向けなので英語で書かれている。
カップやソーサー、それにグラスなど。
どれもライト自身がデザインを手掛けたものだそうだ。
通称「ライト館」と呼ばれる、関東大震災の直前に完成した本館の模型。
フランク・ロイド・ライトの代表的作品でもある。
1967年に取り壊されてしまったが、当時の資料、調度品の一部などは帝国がホテルが保管し、その一部は今でもホテル内に展示されているそうである。
ガラスの反射が酷いが正面から撮ったもの。
後方に設計図らしきものが見える。
1階部分の設計図。
全体を見るとダイニングホール奥にオーディトリアムがあることが分かったり、当時の様子を想像でき楽しい。
1890年竣工し1919年に焼失した初代帝国ホテルの模型。
客室数も60余り、非常に小ぶりなホテルであり、まだまだ日本の資本主義が成長過程だったのだなと感じる。
この30年後にはライト設計の大規模なホテルに建て変わるわけで、その間に日本の存在感も増し海外から多くの人が訪れるようになったのだろう。
6月1日から開催されているこの記念展示、特に終了日は明示されていないが、年明けには終了してしまうそうなので、何かの折に足を運ぶのもよいだろう。
コメント