iPhone 14 Proへの機種変更
3年以上使っていた iPhone 11Pro をiPhone 14 Pro(512GB)へ機種変更しました。
キャリアがドコモなのでドコモオンラインショップで正月明けに予約注文。ドコモの入荷スケジュールサイトには入荷予定は2月中旬とか書かれていたのですが、実際には予約から2週間の1月下旬に手元に届きました。
別にiPhone 11 Proに不満があるとか調子が悪いとかではなく、そろそろ時期的に最新のものに変えておいた方が良いだろうと
11 Proの5.8インチという画面サイズは自分的にはいっぱいいっぱいで、これ以上大きなのは無理と思って以降の機種をスルーしていたのですが、とうとう14 Proの6.1インチへ。ただ意外にも液晶が大きくなっているのに操作感的にほとんど違和感がないのが救いです。
11 Proから14 Proへはクイックスタート機能を使って3時間くらいでデータ移行が完了しました。
11 Proの容量は256GBでそのうち200GBほどを写真や音楽ファイルで使っていたので、データ移行には数時間レベルでかかるかなぁと思っていましたが意外と早く終わった感じです。
ということで新しいiPhoneを2,3日使っているうちに、バッテリーの残量が減るのがやけに早いことに気が付きました。
スポンサーリンクバッテリーの不具合?
新品のiPhone 14 Proのバッテリー関係で腑に落ちないのが3点。
▲まずはこれ。
【設定】→ 【バッテリー】で表示される画面ですね。
グラフでは充電していたのが16時頃から19時頃までのように見えますが、実際には22時頃まで充電を続けています。
(ロギングが正しく行われないことがあるのは以前から指摘しているバッテリー周りの不具合)
そして、深夜1時過ぎに充電を終えたiPhoneを裏返し、つまり液晶画面を下に向けて机の上に置いて就寝。翌朝9時前にiPhoneを見たところ、バッテリが60%にまで下がっています。
寝ていて何もしていないのにこんなにバッテリが減るのは困りものです。
▲これは別の日。
朝100%近くまで充電をしてから外出。ところが6時間余りでバッテリ残量が30%を切ってしまいました。
自宅を出て取材して写真を撮影してメールやSNSの返事をしながら帰宅してといういつも通りのルーティンで、11Pro だったらバッテリ残量50%くらいまで使うかなという感覚です。
3年以上使った11 Proとほぼ同じ使い方をしていながら、11 Pro以上にバッテリが減る14 Pro。どこか異常があるのでは思いますよね。
ということでアップルストア表参道のジニアス・バーに予約を入れて持ち込みました。
スポンサーリンクジニアス・バーからの解決策
まずジニアス・バーへ持ち込む前に、データのバックアップとシステム診断(Appleのサイトからできます)をしておくと話が早いです。今回はほぼ新品だったので改めてバックアップを取ることはしませんでしたが。
ジニアス・バーで診断結果を見てもらったところ、バッテリやシステムについては異常なし。バッテリが劣化したり制御回路に初期不良があったりということではなさそうです。
とにかく3年使った11 Proよりバッテリが保たない14 Proというおかしな現象の原因を探らないといけないので、いろいろ説明を聞きました。
データのインデクシング
まず怪しいのがデータのインデクシング。検索などする際の索引を作る作業ですね。
自分の場合は200GBある写真や音楽やその他のデータから索引を作る作業をCPUが暇になる深夜にバックグラウンドで行っているのではないかという見立て。
たしかに、MacにはCPUを浪費することで悪名高いmedia-indexerがありますが、それと似たようなのがiOSでも動いていると言われれば納得です。
ワークアラウンドはなし。時間が経過し索引の作成が終了すれば後は差分のインデックス作成だけになりバッテリの消費も減るだろうと。
ということで、しばらく時間を置いてみて、でもやはりバッテリの消費が激しいようならまたアップルストアに持ち込むことにしました。
バックグラウンドアプリのリフレッシュ
ジニアス・バーでまず提案された回避策がこれ。【設定】→【一般】→【Appのバックグラウンド更新】。
いや、不要なアプリや怪しいのは当然最初からオフにしています。
自分の場合は無関係でしたが、気になる人はメールやSNSなど通知が必要なものと裏で動いて欲しい音楽アプリなど除いてオフにしてみてください。
カレンダーのバックグラウンド動作
もうひとつ怪しいのがカレンダー周り。
バッテリーのグラフを見た時にActivityの色が濃い青と薄い青になっているのが分かりますが、濃い青はフォアグラウンドのアプリ、薄い青はバックグラウンドのアプリを示しています。
夜中にバッテリが減っているのもバックグラウンドでアプリが動いているのも理由ではないかということで調べると、実際カレンダーアプリが動いていました。
自分のiPhoneはiCloudやGoogleその他のアカウントで全16個のアカウントを登録していて、そのうちカレンダーでは4つのアカウントを使っています。これだけでも十分多いみたいですが、1つのアカウントで10〜30個のカレンダーを管理していて合計のカレンダー数は100個近いです。
これが15分ごとに同期しているのでそれだけでバッテリを消費するはず。
さらにいくつかのカレンダーは何か問題があって動作が引っかかっていてリトライを繰り返しているのではないか。
ということで、いったんカレンダーをリムーブして再設定することでエラー状態を解消するととともに、明らかに同期が不要な古いカレンダーのチェックを外しました。
その後のバッテリー
ともかくいったん少しこれで様子を見ることになりました。
カレンダーの設定などを変更した後のバッテリーの消費グラフです。
朝6時に充電ケーブルを抜いてもその後9時まで放置してもバッテリーは減りません。これは進歩です。
でも深夜にバックグラウンドでプロセスが走るのは相変わらず。これはまだインデックスを作成しているのでしょうか。
それと深夜の寝ている時間にフォアグラウンドで動作しているアプリがあるらしいのも気持ち悪いですし、通常使用時のバッテリーの減りもやはり早いように感じます。
まだまだ完全解決にはいたってない感じです。というか、そもそもroot causeを特定できていないのですから。
最終的な解決策
新品のiPhoneなのにバッテリーが減る問題、ひとまず解決をみたようです。まとめてみました。
操作していないのにバッテリーが減る問題
現象 : 操作していないのにバッテリーが減る。一晩でバッテリ残量が半分近くにまで減る。
原因 :
1. 一つはジニアス・バーで指摘された通り、カレンダーがバックグラウンドで動作しCPUタイムを消費していたらしい。
2. また、やはりジニアス・バーの情報で、古いiPhoneから引き継いだデータの索引作成プロセスが動作している可能性がある。
解決策 :
1. 不要になったアカウント、不要になったカレンダーを参照しないようにした
2. 時間が解決する。200GB、5万枚の写真を含むデータだったが1週間ほどで索引作成が終了したようだ。
結果 : 一晩で減るバッテリ量は数%になり許容範囲である。
バッテリーの減りが早い問題
現象 : フルチャージした新品のiPhone 14 Proだが6時間余りでバッテリ残量が30%。同じ使い方の11 Pro(3年使用)でも50%くらい残っている。
原因 : バッテリーの不具合
解決策 : バッテリーをリフレッシュし、バッテリの制御チップをリセットした。
ゲームとかしてバッテリー残量を0%まで使い切り自然に電源が落ちるのを待って数時間(3時間以上)放置。その後100%まで充電。
結果 : これまでと同じ使い方でバッテリー残量は60%以上残っている。体感的に11 Proより長持ち。
結局こちらの推測通りバッテリーの不具合でした。新しく14を購入したけどバッテリーの減りが早いと感じている人は、バッテリーのリフレッシュをしてみることをおすすめします。
スポンサーリンク今回はどうかなぁと不安だったのですが、やはり当初は「夜中にカメラの補正をするからバッテリが減るのは普通」という、やはりとんでも回答でした。しかも、対応マニュアルにそう書いてあるからだそうで、”カメラの補正” が何を意味するのか理解していないんですね。その後担当者が変わって多少は話が通じるようになりましたが、まだまだ ジニアス(Genius)といっても表面的な理解しかしていない非エンジニアしかアサインされていないようです。
バッテリの残量が気になるなら低電力モードにすれば良いという、20万円以上する機械の初期不良を疑っている相手に対してはとんでもなワークアラウンドも提案してきましたしね。
結局バッテリーのリフレッシュで問題は解決したので、バッテリーに何らかの問題が合ったのはほぼ確実です。バッテリーのグラフを見れば明らかに問題があるのになんでそれを受け入れられないのかなぁ。
とはいえ、それでも対話しながら問題への取り組みはできるので今後もジニアス・バーを利用する動機にはなりそうです。
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