ピータ・ジャクソンのドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズ:Get Back」の話題が絶えない。
そこには世界一人気のあったバンドのラスト・アルバムの制作風景が捉えられていて、その後何年も後世のミュージシャンに影響を与えた音が詰まっているのだから、何度でも見返したくなるドキュメンタリーである。
そのアルバム「レット・イット・ビー」から4年後、Roxy Musicを辞めたばかりのイーノ(Brian Eno)がリリースしたソロデビューアルバムが「Here Come The Warm Jets」。
ポップで狂騒的でアバンギャルド。たぶん後世のミュージシャンに与えた影響度の大きさでは「レット・イット・ビー」より遥かに大きいと思われる。意外にも商業的にはたいして売れなかったらしいが、当時そのアルバムを聴いてミュージシャンを始めた人は多い。
広告その「Here Come The Warm Jets」の録音風景を含むイーノのドキュメンタリー映画がある。タイトルは「ENO」。製作と監督はドイツ人のAlfi Sinnigerという人で「Here Come The Warm Jets」リリース前の1973年の映画である。
このドキュメンタリーはYouTubeにはアップされたことがないが「UbuWeb」で視聴、ダウンロードすることができる。
映画といっても24分ほどのショートフィルであるが、Roxy時代の思い出と「Re/Make – Re/Model」のスタジオ・ライブ、そして「Here Come The Warm Jets」のレコーディング風景などが収められており、当時の妖艶なビジュアルを誇ったイーノの姿からは目を離せない。
またスタジオでのレコーディングにはPhil Manzanera、それとSharksの顔が見える。
Sharksはアンディ・フレイザーが抜け代わりにバスター・ジョーンズが入った時期のSharksで2nd「Jab It in Yore Eye」のリリース前後であろう。
シンセサイザーを弄り回したり、何やらテープ操作をしていたり、ノンミュージシャンたるイーノの面目躍如的な姿も見られるし、ピアノやギターを弾いている姿も見られる。
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このソロデビュー作のリリース後にイーノは最初で最後のソロツアーを行うのだけど、その時の映像も見てみたいものだ。
▲こんなマイナーなドキュメンタリーだが当時のイーノの人気も鑑みてか、このような告知ポスターも作られている。
顔写真はEGが配布していたイーノのプレスキットからのものだが、赤いイーノの顔だらけのデザインが今でも通じるポップさで良い。
こんなドキュメンタリーが撮られていたのは驚き。当時のイーノの動く姿が見られ、スタジオ風景まで見られるとは嬉しい限りである。
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