ギルバート&ジョージの久々の個展とデヴィッド・ボウイやストーンズ

 表参道のエスパス ルイ・ヴィトンでイギリスの現代アートの2人組「ギルバート&ジョージ」の個展が開催されている。


日本での個展はなんでも12年振りとのこと。

70年代以降のイギリスでラジカルなメッセージを持つ作品を発表し続けている彼らなのに、日本での個展の間が空いてしまったのはちょっと意外な感じがする。


今回の個展で展示されているのは1点だけ。

《Class War, Militant, Gateway (階級闘争、闘争家、入り口)》という1986年の作品。

3枚の大型作品からなる連作である。


ロンドンのイーストエンドのモンタージュを背景に労働者階級の若者が連なっている姿を描いている。


この作品が制作された1986年。

たしかにこんな髪型、服装をした若い奴らがロンドンのニューウェーブの象徴だったと思う。

この絵の彼らを見て思い浮かべるのがデペッシュ・モードのマーティン・ゴアとかですね。

ポップなアイドルみたいな格好をしながらサウンド的にはメタリックパーカッションでインダストリアルで最先端だった「Black Celebration」も1986年。そんなデペッシュ・モードを想起しながら制作したんじゃないかなぁ。

でも1970年代80年代のイギリスで最もラジカルなアートユニットだったギルバート&ジョージから影響を受けたのはミュージシャン側だったのもたしか。

彼らの作品から影響を受けたと感じられるアルバム・ジャケットは数多い。

ただ当時的にはあれもそうだ、これもそうじゃんというように指摘したいたのに、今振り返るとこれくらいしか思い出せない。もっとたくさんあったはずなんだけど。