Devoの「I Desire」にはジョディ・フォスターのストーカーでレーガン狙撃犯ジョン・ヒンクリーの歌詞が使われていてジョン・ヒンクリーは印税の支払いを要求中。

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 Deveは70年代後半のパンク/ニューウェーブの時代に世に出たバンドだが実際はプロト・パンクとして位置づけられるバンド。そそて、それ以降のオルタナ・ロック、ポスト・パンクにテクノといった今の音楽に繋がる音楽の源流に居るバンドである。

Devoの影響を受けていないアーテイストなど思い浮かばないほど後世に対する影響力も大きいし、ポップカルチャー全般に対する影響力、知名度も高い。ただし商業的にはあまり成功していないが。

そのDevoが1982年にリリースしたアルバムが「Oh, No! It’s Devo」。

その中の一曲「I Desire」。

クレジットに ”Hinckley” とあるのは John Warnock Hinckley, Jr(ジョン・ヒンクリー)である。



リンク先のWikipediaを読んでもらえば分かる通り、ジョディ・フォスターにストーカー行為を繰り返した挙げ句、彼女の気を惹こうと1981年に当時の米大統領ロナルド・レーガンを狙撃した人物である。

1980年のマーク・チャップマン、1981年のジョン・ヒンクリーと頭のおかしい奴らによるそれまで想像も出来なかったような事件が相次ぎ、病んだアメリカを世界に印象付けた事件でもあった。

責任能力なしというとで無罪にはなったが30年間以上に渡って病院に隔離され2016年に解放されている。
(ジョンを射殺したマーク・チャップマンは何度も保釈が却下されている)

そのヒンクリーが、I Desireの印税を貰っていないと主張している。

Devoのジェラルド・キャセール(ボブ・マザーズバーと並ぶDevoの中心人物)は、たしかにヒンクリーの詩を元にI Desireの歌詞を書いた(ただし詩の意味は変えた)と言っているのでヒンクリーの主張自体は間違いないようだ。

だが印税を支払うのはレコード会社や音楽出版社だから俺たちDevoに言われてもねぇというスタンスのようである。それはそうだ。



ただDeveのアルバム中で評価も高くなくセールス的にも不調だった「Oh, No! It’s Devo」の曲なので金額的には大したものではなさそうである。

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