オリー・ハルソール(Ollie Halsall)の「Lovers Leaping」というアルバムが出ていた。
結論から言うと、以前出ていた「Cave(ケイブス)」という発掘音源のリマスター盤であった。
でもリマスターで音は良くなっているだろうし、中古でうん万円という値段になっている「Caves」より安いし、これから聴いてみたいという人もCavesを買いそびれていた人も今度の「Lovers Leaping」を買うのが良い。
オリー・ハルソールというとBoxer、Patto、Tempestなどハードロック系での変態ギタリストでもあり、ケヴィン・エアーズとの長き佳き音楽的パートナーだったし、そしてGrimmes(グリムス)やスキャフォルドの仕事でモンティ・パイソンやビートルズとも繋がっている英国ロックの裏番長ギタリストなみたい人。
その変態的グネグネギターの魅力に取り憑かれたファンも多い。
今回の「Lovers Leaping」はそんな変態ギターが聴けるわけでもなく、普通に変態な英国ロックだった。
結局ちゃんとしたソロアルバムは残さずに逝ってしまった訳だが、実は1972年にOllie & The Blue Traffsというユニットでほぼソロアルバムみたいなのを残している。しかもプロデュースはロバート・フリップ。
Gary Windo(元センティピードなど前衛ジャズのサックス奏者)やJohn Halsey(元Pattoというよりラトルズのドラムの彼)などと一緒にフリー/アヴァンギャルドなジャズをやっているらしい。
1972年だったらロバート・フリップのプロデュースというだけでもリリースできただろうが、何故か今に至るまでリリースされていない。
来年2022年は録音から50年。サプライズでリリースされると嬉しいのだが。
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