R.I.P. チャーリー・ワッツ。ストーンズ以外で聴けるチャーリーのドラム

 8月24日に訃報が伝えられたチャーリー・ワッツ。少し前に病気療養でツアーを休むと報じられていたので、みんなゆっくり治療に専念してくれぐらいに思っていたところに急な訃報だった。


(ハードロックカフェ六本木の壁にかかるチャーリー)

30年前にビル・ワイマンが抜けて以降はほぼ同じメンバーだったが、これで残るオリジナルメンバーはキースとミックだけ。チャーリーが亡くなったことで実質的にストーンズは終わったなと感じる。
もっとも1969年にブライアンが亡くなった時点でストーンズは終わってるというコアなファンもいるだろうけど。

そのチャーリーはほとんどストーンズ一筋の人だったが、いくつかのアルバムで彼のドラムや演奏を聴くことができるのでまとめてみた。

ビル・ワイマンとのコンビは「世界一ゆるいリズムセクション」などと揶揄されることもあったが、もちろんそれは褒め言葉である。
なおロン・ウッドなどストーンズのメンバーのソロアルバムへの客演は除いてある。

My Baby Gives It Away / Pete Townshend - Ronnie Lane

まず挙げられるのがこれ。ピート・タウンゼントとロニー・レインの「Rough Mix」の1曲目 "My Baby Gives It Away"。チャーリー・ワッツでしか表現できないビートとグルーブがすごい。

これはキース・ムーンには絶対真似できない部分。

Sister Morphine - Marianne Faithfull


マリアンヌ・フェイスフル 1969年のシングル「シスター・モーフィン」のドラムもチャーリー。

シングル自体はほとんど流通していなくて20年近く経ってベスト盤に収録されたことで初めて聴くことができた。

The Blues in England / Ben Sidran


ベン・シドランの1971年のアルバム「Feel Your Groove」に収録の "The Blues in England"のドラムもチャーリー・ワッツ。

エンジニアがグリン・ジョンズなのでその繋がりで呼ばれたのかも。この曲はギターがピーター・フランプトンでベースがグレッグ・リドレー。チャーリー・ワッツのドラムもまぁいつもの感じです。

Shades of Orange / The End


サイケプログレなバンド、The Endの「Introspection」にはタブラ(Tabla)で参加。この ”Shade of Orange" の冒頭の怪しい音がそう。

ビル・ワイマンがプロデューサーなので参加したものだと思われる。

St. Louis Blues / Rocket 88


Rocket 88はチャーリーやイアン・スチュワートのサイドプロジェク的な側面もあるけど、いちおう。

画質が悪い上にカメラがまったくチャーリーに寄ってくれない。

These Arms of Mine / Willie And The Poor Boys


これもサイドプロジェク的なもの。

こもMVだとちゃんとチャーリーが映っている。

Weird Nightmare: Meditations on Mingus


キンクスのレイ・ディヴィス監督によるチャールズ・ミンガスのドキュメンタリー「Weird Nightmare - A Musical Tribute to Charles Mingus」と同名のトリビュートアルバム「Hal Willner Presents Weird Nightmare: Meditations on Mingus」(こちらはハル・ウィルナーのプロデュース)にもチャーリーのドラムが聴ける。

The People Band


イギリスのフリージャズ、インプロビゼーション集団「The People」の1stアルバム「The People Band」をプロデュースしたのはチャーリー・ワッツ。自身で演奏はしていないが、チャーリーのジャズへの関心の高さを物語っていると思う。

もしストーンズに時間が取られていなかったらAMMとかデレク・ベイリーとかそうした人々との絡み合いもあったのだろうなぁと思う。

またソフト・マシーンなどでも有名なエルトン・ディーンの息子が一時期チャーリーのローディーを努めていたと聴いたこともある。

The London Howlin' Wolf Sessions


あとハウリン・ウルフのロンドンセッションも有名。

Jamming with Edward!



キース抜きのストーンズにライ・クーダーが加わった「Jamming with Edrard!」

Some Kind of Wonderful (恋しくて)


チャーリー・ワッツと直接の関係はないけど、80年代ジョン・ヒューズもの青春映画「恋しくて」。メアリー・スチュワート・マスターソンの大出世作。

ここで彼女が演ずるのはドラムが趣味でいつもスティックを持っている女子高生ワッツ。

誰もがCharlie Wattsを思い起こすような名前と設定、しかも恋人役の名前がキース。監督はハワード・ドゥイッチだが脚本はジョン・ヒューズ。やぱり彼もストーンズ好きなんだろうなと思わざるを得ない。