マイケル・ジャクソンのBeat It(今夜はビート・イット) のロケ地はLAの元祖Hard Rock Cafe、ドアーズのモリソン・ホテル裏ジャケのあのカフェだった。

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 マイケル・ジャクソンの ”今夜はビート・イット(Beat It)” はマイケル・ジャクソンや80年代を代表するヒット曲である。

エディ・ヴァン・ヘイレンのとんでもないギターソロやLAの本物のギャングが登場するPVでも有名だ。

そのPVにはLAの 300E 5th Streetの(当時)空き家だった建物が登場する。

40秒頃からのシーンがその建物の内部らしい。

カフェのような場面だが、特にセットを組んだわけではなくそこが空き家になる前はカフェだったから。
カフェの名前は “Hard Rock Cafe”

表からの写真がこれ。

つまりThe Doorsの「Morrison Hotel」の裏ジャケのカフェである。
出入口のドアの形状、換気扇の形状などMJのPVに出てくるそれと、モリソン・ホテルの内開き写真を比べるとほとんど一致することが分かる。
1970年にドアーズのジャケット撮影に登場し、1983年にはマイケル・ジャクソンのPVのロケ地として使われるという珍しくも貴重なスポットである。
その後 Hard Rock Cafe という名前のレストランがロンドンにできてそちらは世界的に有名なチェーンになるのだがそれは別の記事で。
Beat It のロケ地の一つがドアーズに縁のある場所なことをMJは認識していたのか、ちょっと気になるところだ。LAの闇の部分を体現しているドアーズとMJなので、MJがドアーズにシンパシーを感じていただろうことは想像できるし、もしかしたら分かっていて選んだのかもしれない。



ちなみに今もこの建物は残っていてスーパーになっている。

なおPVに出てくるようなギャングが本当いる非常にヤバい地区らしいので、見物はおすすめされていない。行くなら自己責任でということらしい。



Beat Itでいえば、この元Hard Rock Cafeの隣のブロックには The Southern Hotel というホテルがあり、そこはBeat ItのPVのオープニング出てくる”Special Cafe” という別のカフェとして使われている。
またこの一帯は古くからTVや映画の撮影地としてよく利用されているらしく、チャールズ・ブロンソンのDeath Wish II (邦題:ロサンゼルス)にもThe Southern Hotel が登場いしているそうだ。Death Wish II といえばジミー・ペイジが音楽を担当していることで有名。
また ”スタハチ” ことスタスキー&ハッチにもちらっと映るらしいし、マイアミが舞台のはずの ”マイアミ・バイス” にも。
さらに ”ロッキーIII” や ”レポマン” にも映っているらしいので、80年代中頃までは撮影チームが普通にロケをしたようだ。LAの中心部なので何かと便利だったのだろう。

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