ブルースフォークシンガー、カレン・ダルトンの珍しいフィルムと彼女を巡るあれこれ

 Karen Dalton(カレン・ダルトン)。60年代のニューヨークから70年代のウッドストックの時代まで多くのミュージシャンと交流し、彼女からの影響を公言するミュージシャンも多い。

しかし80年代以降から亡くなるまでの情報は非常に少なく、いわば忘れられたアーティストの一人。とはいえ、特に2ndの「In My Own Time」はずっと名盤扱い出し21世紀になってからも何度か再発されている。

その彼女の珍しい映像。

フランスのテレビ局の番組とも言われているが詳しいことは不明。

1969年のニューヨークでのライブ、1970年のコロラドはサマーヴィルでの映像(映像に出てくる家に夫や娘と一緒に暮らしていた)とパフォーマンス。

この後、独りでLAやニューヨークに戻り、ウッドストックで例の「In My Own Time」を録音。そして業界から姿を消すことになる。

1stではフレッド・ニールやティム・ハーディンなど、2ndではジョン・ホールなどカバーをこの声でカバーしていて、そしてギターは12弦ギター。

また映像を見ると分かるが彼女は前歯がない。なんでもボーイフレンドたちの喧嘩の仲裁に入って殴られた時に下の前歯を折ったそうだ。

ディランとバンドの「The Basement Tapes」に収録されている「Katie's Been Gone」
(The BandとしてのバージョンはMusic From Big Pinkの2000年リマスターにボーナストラックが収録されるようになってから聴ける)

このリチャード・マニュエルによる身も蓋もない、高校生が書きそうなラブソングはKaren Daltonのことを歌ったもの。

ウッドストックに住み、「In My Own Time」にはジョン・サイモンやリチャード・ベルも参加しているので、バンドやリチャード・マニュエルとの交友もあったのだろう。

その後カレン・ダルトンはウッドストック近くでトレーラーハウス住まいを続けていたらしい。

結局商業的な成功は収められなかったが後世に大きな影響を与えたことや、多くの静かなファンを得られたことがせめてもの救いだと思う。