伝説のDJ ジョン・ピールが選んだフェイバリットアルバムのトップ20

2004年に亡くなった英国の伝説的なDJ ジョン・ピールが選ぶフェイバリットアルバム。

1997年にThe Guardian紙から問われての回答である。

音楽に対して徹底的にフラットでオープンで最先端の音楽に敏感だった人らしく、そのチョイスは幅広い。逆に1939年生まれの英国人らしい趣味が垣間見れるところも可愛い。


パイレーツラジオやBBCのラジオ1でのDJなので、日本でそのDJぶりを聴くことはできなかったが、Dadelionレーベルでの活動、BBCから湯水の如くリリースされ続ける ”ジョン・ピール・セッション” などからもその功績はうかがい知ることができる。

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以下がそのトップ20のリスト。この時はこのように回答しているが、たぶん別の日には違うリストになるだろうし、別の人が質問したらまた別のリストに。そういう自由な人だったらしい。

1. Trout Mask Replica(1969) / Captain Beefheart & The Magic Band

ポール・マッカートニーに ”ポピュラー音楽の歴史の中で、他の芸術分野に携わる人々が理解できるような芸術作品として説明できるものがあれば、それは多分トラウト・マスク・レプリカ” 言わしめたくらい。地球を訪れた異星人に地球の文化の成熟度を説明するのにもピッタリだと思われる。

2. The Velvet Underground and Nico(1967) / The Velvet Underground

ジョン・ピールは1967年の時点で ”毛皮のビーナス” を放送している。後付で良かった、凄かったとは誰でも言えるが、リアルタイムでその価値に気付いたところがジョン・ピール。

3. Ramones(1976) / The Ramones

以外にもパティ・スミスではなくラモーンズ。エルヴィスから20年、ビートルズから10年ちょっとのロックンロールをもう一度ひっくり返したパンクの始まりだからね。

4. Different Class(1995) / Pulp

これはイギリス人でないと分からないかもしれないな。

5. Live at Counter Eurovision(1979) / Misty in Roots

ブリティッシュレゲの最高峰バンドの衝撃のデビュー作。たしかにこれは外せない。

6. Nevermind(1991) / Nirvana

最近ジャケットが話題のニルヴァーナ。これも時代を変えた一枚。

7. The Smiths(1984) / The Smiths

80年代のイギリスは極論すればスミスとニュー・オーダーだけでも良かった。

8. Arc Weld(1991) / Neil Young

ジョン・ピールがニール・ヤングを選べばオン・ザ・ビーチかRust Never Sleepsかと思いきや、「Arc-Weld」とは。

9. Are You Experienced?(1967) / The Jimi Hendrix Experience

ジミヘンはやはり外せない。

10. Génération Soukouss Enzenzé Vol. 1(1992) / Wawali Bonane

ロンドンだとアフリカ音楽はやはり身近なのだろう。スークース(リンガラ)のタブー・レイのバンドにいた人のソロ・アルバム。

聴いたことがないので、こんど聴いてみよう。

11. Piper at the Gates of Dawn(1967) / Pink Floyd

ピンク・フロイドのデビュー作もジョン・ピールにしたら仲間のデビュー作もという感覚なのかも。

12. Second Light(1995) / Deadzone

1997年にこれをチョイスするのはかなり凄いというかさすがジョン・ピール。

13. Makorokoto(1988) / The Four Brothers

これもアフリカ音楽。ジンバブエの親指ピアノを使った音楽。

14. Dave Clarke Archive 1(1996) / Dave Clarke 

デイブ・クラーク・ファイブじゃなくてテクノの方のデイブ・クラーク。

15. Dry(1992) / PJ Harvey

やっぱり90年代のPJはそのオルタナぶりもあって評価高い

16. Songs About Fucking(1987) / Big Black

ジャケットが有名なスティーブ・アルビニのバンド。

17. I Want To See the Bright Lights Tonight(1974) / Richard and Linda Thompson

イギリスのロックから選ぶとこれを入れざるを得ない。

18. Elastica(1995) / Elastica 

これはちょっと意外なエラスティカ

19. Live Through This(1994) / Hole

これもちょっと意外。1997年のリストだから記憶に生々しかったということだろうか。

20. The Rolling Stones(1964) / The Rolling Stones

最後はストーンズ。本当はストーンズなら何でも良かったのだろうけど。