英国では "Love Record Stores" キャンペーンが昨2020年に続いて今年も展開される。9月4日(土)から独立系レコード店で限定シングルなどが発売されることになっている。
とうてい現地までは行けないがどんなものがリリースされるのかサイトを見ていたら、ソニック・ユース(Sonic Youth)とパステルズ(The Pastels)のカップリングシングルというものがあった。
内容はニューヨーク・ドールズのカバー。
ソニック・ユースが「人格の危機(Personality Crisis)」、パステルズは「ロンリー・プラネット・ボーイ(Lonely Planet Boy)」
ソニック・ユースとパステルズとは意外な組み合わせだがドールズのファンということなら納得である。
”Love Record Stores” にはスティーブン・パステル(スティーブン・マクロビー)がオーナーのMonorailレコード店も参加しているので、グラスゴーに行けたらそこで買ってみたいものだ、スティーブンも時々店に居るらしいので、もしかしたら彼から直接買えるかもしれない。
このようにパンク、NWなど後世に多くの影響を与えファンも多いニューヨーク・ドールズだが調べると意外にカバーが多くない。
普通にカバーして許されるようなアーティストならよいが、そうでないと単なるパンクになってしまうのが難しいところ。
ドールズのカバーをいくつか紹介したい。
Chatterbox
シド・ビシャスによるカバー。まるっきりピストルズだけどしょうがない、ドールズをロンドンで自分の思うように再現しようとマルコム・マクラーレンが仕掛けたバンドがピストルズなんだから。
ラモーンズのディー・ディーによるカバー。ラモーンズも世代的にはドールズとほぼ同じ。仲間のヒット曲のカバーという感じなんだろうな。
Human Being
ガンズのカバーアルバム「The Spaghetti Incident?」に収録。
ドールズ大好き、生涯フェイバリットがドールズの ”Jet Boy” だと言うモリッシーがカバーするのは当然。
Jet Boy
そのJet Boyのカバーの代表はThe Fall。マーク・E・スミスの声がハマってる。
Lonely Planet Boy
今回ソニック・ユースとのカップリングシングルが出るパステルズのバージョン。なんとも爽やかなドールズのカバー。
Personality Crisis
そのソニック・ユースによる人格の危機のカバー。
Subway Train
モリッシーはこれもカバーしている。モリッシーのライブをもっと探せばさらに出てくるかもしれない。
知名度のあるミュージシャンによるカバーとしてはこのくらい。
やはりカバーするには畏れ多いということなのだろう。