ブライアン・フェリーの初期6作がLPで再発される

 ブライアン・フェリー(Bryan Ferry)のソロのうち初期の6枚が再発される。

アビーロードでリマスターされたのも今回のウリ文句だが、そもそも最初からしっかりした音作りがされていたのだからおまり恩恵はないかもしれない。

ちなみに今野雄二のライナーも復刻されたら凄いがそれはさすがにないだろう。


1973年のブライアン・フェリーは
2月「For Your Pleasure」のレコーディング
3月「For Your Pleasure」リリース、イーノがバンド辞める
6月「These Foolish Things」のレコーディング
9月「These Foolish Things」リリース
9月「Stranded」のレコーディング
11月「Stranded」のリリース

翌1974年もRoxyの「Country Life」とソロの「Another Time, Another Place」を制作しているので、本当に創作意欲も体力もピークだったのだろう。

これだけの多忙な制作スケジュールなのに、どれも半世紀近く経っても古さを感じさせない傑作なのだから。

ブライアン・フェリーのソロの最初の3作はカバー曲が多い。(ただしLet's Stick Togetherは当時は編集盤扱いだったはず。Roxyのセルフカバーもある)。
当時からみてちょっと古い曲、とっても古い曲入り混じっているが、どれも新しい解釈、つまりRe-Make/Re-Modelした音と演奏、曲のメッセージまで再解釈したボーカルとなっていて、カバーはこうやれという見本である。

どれもリアルタイムで追いかけて聴いた音だが特に「In Your Mind」は忘れがたい。パンク真っ最中にプロト・パンクの代表格でもブライアン・フェリーが出した真摯なメッセージソングである。クリス・スペディングのギターも凄い。

後にブライアンのパブリック・イメージになる ”キザでダンディなシンガー” なところとは同じだけど、そこはかとなく醸し出される情けなさ、ソウル好きな白人男性という本質的な部分を聴くには今回される特に最初の5枚が最適だと思う。