4月にオリジナルメンバーの一人でもあるベーシストのB.B. Dickinsonが亡くなったばかりの「War」だが、単独デビュー50周年を記念してRhinoから初期5作をLPで組んだセットがリリースされる。
Warが最初に登場したのは1970年の「Eric Burdon & War」だが、単独名義での「War」は1971年。なので2021年で50周年という計算らしい。
日本ではハーモニカのリー・オスカーがソロとして有名だが、やはりストリート出身のファンク/ソウルバンドとしてのWarの方が米国では知名度も評価も高い。
今回リマスターされた "Why Can't We Be Friends?"
コミカルな映像だが多国籍多人種のメンバーが代わる代わる ”どうして仲良くなれないんだい?” と唄っていくのはメッセージと行動が一緒で説得力がある。
70年代中期らしい素朴で楽観的な曲とメッセージだがこういうのを馬鹿にしてはいけないと思う。
亡くなったB.B. Dicknsonは2:00過ぎから歌っているベースの人。
ちなみに1:00から歌っているギターのHoward Scott は3歳年上のおじさんだそうである。
今回のLPセットに含まれるのは1971年の「War」から1975年の「Why Can't We Be Friends?」までの5枚。
どれもファンクからメロウなソウルまで当時の先端の音が鳴っていておすすめだが、個人的にはリアルタイムで聴き始めた「Deliver The Word」が特に気に入っている。
白熱のファンクとメロウなソウルというのは後年の「アース、ウィンド&ファイヤ」なんかがそうだが、Warはあれほどポップでなく常にストリートを意識していたという。その辺りが今も評価が高くレスペランスされている要因なのだろう。
2021/05/14