今「The Linda Lindas」というバンドの "Racist, Sexist Boy"という曲がすごい話題になっている。
先週LAの図書館で行われたライブの様子がYouTubeにアップされ、そして今日はEpitaphレコードと契約に至ったそうである。
曲を始める前にドラムのMila(10才)がこの曲を作るにいたった背景を語っている。
ロックダウン前に同級生の男の子に人種差別的発言 ”オヤジに中国人には近づくな言われた” という差別発言を受けたのだそうである。
そういう奴こそ気取った大バカのクズ、ムカつくぜ〜と歌っていて、これぞ今の時代におけるアンセムだと絶賛されている。たしかに70年代の元祖パンクの時代のWireとかを思い起こさせる。
こういうのを聴くとちゃんと半世紀近く前のパンクがきちんと受け継がれているのだなぁと羨ましくなる。
音はRiot Grrrl的なまさにパンク。どことなく少年ナイフの影響も感じられるが、たぶん知らないだろうなぁ。
ともかく、こういう音と歌詞なら同世代からももっと上の世代からも共感を得られるだろうし、それもあって話題になっているのだと思う。
また日本の女子高生みたいな格好をしているがメンバーは中国系、ラテン系。
バンド名は日本映画「リンダリンダリンダ」を観て音楽をやるようになったから。
なので映画の中の女子高生みたいな格好をしているのか、それとも日本のカワイイ系スタイルがLAのティーンエージャーにも流行っているのかはよく分からない。
すでに3年弱の活動歴があるらしく、Bikini Killのオープニングアクトを努めたりNetflixの映画に出演経験もあるそうだ。
あと種明かしをするとドラムと右側のギター(Lucia)は父親がEpitaphレコードのエンジニア/プロデューサーである。単にそこら辺の無名の女子高生が急に脚光を浴びているのわけではない。