銀座メゾンエルメス フォーラムで7月16日まで開催中の『「エキシビジョン・カッティングス」マチュウ・コプランによる展覧会』。
フランス/イギリス人キュレーター、マチュウ・コプランによる日本で初の展覧会ということなので鑑賞してきた。
展覧会は多くに2部に別れていて、一つは「育まれる展覧会」。
ドローン、ミニマリズム系の作家 Phil Niblockの音楽で満たされた会場でのインスタレーション。1セッション20分くらいの曲が6曲ループしている。
もう一つはアンチ・ミュージアム:アンチ・ドキュメンタリーな映像作品「The Anti-Museum: An Anti-Documentary」。
赤瀬川原平らのハイレッド・センターの活動など興味深い映像もあるが、やはり気になるのはナレーターと音楽。
ナレーターはBlack Flagなどで知られるマッチョ系ボーカルのヘンリー・ロリンズ。そして音楽は元アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのFMアインハイト。
ノイバウテンとかFMアインハイトの名前を見かけたのは何十年ぶりかである。
ノイバウテンもFMの音を聴くのも久しぶりだったが、今もこうして最前線で音を出し続けていることを知れてよかった。
80年代の浮かれた産業ロックじゃなくて、こうしたエクスペリメンタルなミュージシャンに思い入れがある人にもぜひ足を運んで欲しい。
ドキュメンタリー中ではジェネシス・P・オリッジやリディア・ランチのインタビュー(音声だけ)も出てくる。(エンドクレジットには故Alan Vegaの名前も出るので彼も何か喋ったかもしれない_
2021/05/20