屋上に木材が組み付けられているようでもあり、
今年中に撤去予定の歩道橋から見ると、やはり屋根の上に建築中の構造物があるように見えます。
実はこれ、アートフロントギャラリーで開催中の、現代アートの作家川俣正の ”「工事中」再開” という個展の一部。
1984年に同じヒルサイドテラスを舞台にした ”「工事中」” というインスタレーションを行ったところ現代アートに対する理解が今ほどなかったため周囲から抗議が殺到し中断。
今回はそのリベンジとして ”「工事中」再開” というインスタレーションが行われています。
まずは1階で1984年当時のもようを鑑賞。
これはビデオですが、当時の展示物を再現したものや設計図なども展示されています。
9月24日(日)までの開催期間中、毎土日の15時からと17時からの2回、ヒルサイドテラスの屋上にあがり、ルーフトップの作品を間近に鑑賞することができます。
アートフロントギャラリーにメールで予約することが必要ですが、空き具合によっては当日申し込みも可能のようです。
ただ屋上へは上の写真のような脚立で昇り降りしますから、靴や服装には気を配りたいですね。
屋上から逆に代官山の歩道橋を見たところ。
歩道橋の上から「工事中」の全景が見えるので、歩道橋からの鑑賞がおススメだそうです。ただ時間によっては逆光なので写真撮影は厳しいかもしれません。
屋上の様子です。
ただ屋上の一部だけ立ち入り可能です。
移動するには危険な場所はさすがに立ち入り不可。ちょっと離れた場所から鑑賞することになります。これは屋上にさらに屋根をかけようとする様子を模したのでしょうか。
下から見た様子。
30年以上に前に中断せざるを得なかったインスタレーションを時を隔てて「再開」するというコンセプトも面白いですし、撤去してしまう歩道橋からの鑑賞を推奨するなど街ぐるみで展開されているという規模の大きさにも感心しました。
川俣正 「工事中」再開
期間:8月18日(金) - 9月24日(日)
営業時間:11:00 - 19:00
屋上観覧:毎土曜日、毎日曜日
時間:15時から、17時から
2017/09/08