エマニュアル・ソーニエはパリ生まれの彫刻作家。
ただ今回の展覧会が ”セロニアス・モンクへのオマージュとして構想された” と聞くと行ってみるしかないですね。
展覧会名に入っている ”ATM” は A Thelonious Monk のこと。
tempo I/II/III はこの展覧会が3つのパートから成っていることを示すものです。
tempo I
この展覧会のメインパート。
モンクへのオマージュであり、黒いガラス管と黒い木材の動きをジャズのインプロヴィゼーションのように展開してみたもの。
temp II はエマニュエル・ソーニエがコレクションしている作品や友人の作品などを集めたものなので割愛。
tempo III
床に敷き詰められた黒い表紙の書籍の上に水の入ったガラス管が9本並ぶ「Keys」。
人間の身体はほとんどが水分なので、この水が入ったしかし割れやすく壊れやすいガラス管は人間の身体の直接的な比喩なのでしょう。書籍はもちろん知識をそのものですね。
ステンレススチールに鋭い棒が突き刺さる「Trans」
「Bul」という作品。
鉄製の魚かごの中に置かれたガラスの筒。中には乾いたインクが入っています。
tempo III ではこのように作品が並べられていました。
会場の Le Forumは銀座エルメスの8F。入場は無料です。
エルメスの店内奥の革製の豪華エレベーターで8Fまで上がります。