正直最盛期の生産数まで戻ることはもうないと思いますし、ライトなユーザ層ではこのままデジタルデータでのストリーミングが主流になるんでしょうが、それ以外の層はCDよりむしろアナログでという流れがもっと本格的になるかもしれません。
デジタル時代になってアルバムから曲単位へ、さらにサビだけでいいなんて聴かれ方はまるで昔中村とうようが言っていた「スーパーで音楽を買うなよ」という世界。
曲を聴いていてこの凄いベースは誰なんだ!? と思ってもさっぱり分からずネットで調べ回るのはうんざり。CDやLPならたいていジャケットにクレジットが書いてありますもんね。
またデジタル音楽にもハイレゾ化の流れがあり、その延長にアナログ・レコードがあるんでしょう。
80年代にCDによるデジタル化が始まった時、そこで鳴っている音が本当にサンプリングできているのか心配する声も多かったのですが、実際デジタル化で落としてしまった音が実は大切だったと今になって気が付いたということでしょうか。
そんな中、とうとうソニーが「アナログレコード用プレス機を導入、アナログレコードの制作・製造を本格的にスタート」というリリースが!
デジタル化の先鞭をつけたはずのソニーがまさかのアナログレコード参入!
なんとも時代が変わったなぁと。
しかも、単にプレス機があってもアナログ用のマスタリングやカッティングは大丈夫かと思ったら、しっかり「アナログレコード用カッティングマシンを導入、アナログ・レコード用マスター制作を開始」というリリースも。
もう完全に本気ですね。
ボクもターンプレイヤーはもう何年も廻してないけど、そろそろちゃんとしたプレイヤーを買い直そうかなと思ってしまいます。
アナログが初めてという方は、まずアナログ時代に高音質で有名だったこんなレコードでその音質の良さを再認識してもらいたいです。
2017/06/29