これは公開されているトレイラーやTV-CFのとおり。
絶賛してし過ぎることのない傑作ですね。
ストーリーとかどこがどう傑作なのかはあちこちで書かれているとおり。
タイトルでありイーストウッド演じるウォルト・コワルスキーの愛車1972年型フォード グラン・トリノは古き良きアメリカの象徴。そして自由の象徴でもあります。
(ボクたちの年代だとスタスキー&ハッチのスタさんの愛車、赤いグラン・トリノも忘れられない)
この映画のテーマはイーストウッド永遠のテーマでもある罪と救済。
それがクライマックスでのあっと驚く結末に見事に反映されています。これまでと違う、暴力でない決着の付け方はまさに感動的で、もしかしたらこれは世界に対するイーストウッドの遺言なのかも・・
テーマ以外にもイーストウッド流の人としてのけじめ、イーストウッドのなにものからも自由な精神、セクシュアリティーの描き方などなど、これまで彼の映画で描かれてきた「イーストウッドなるもの」の集大成みたいな映画でした。
2009/04/27