しかし僅か2曲のために買い直しというのもこの経済状況下のご時世ではどうよと思い眺めるだけ。
しかし、ハードスタッフは好きだ。
ハードロックの中ではAC/DCなど別格的バンドを除けば、サバスかハードスタッフかというくらいに好き。
何が良いって、ゴリゴリドッタンバタンとした重くソリッドな音。音楽とはなんぞやという問いにこれほど明確に答えてくれる音はそうないもの。
これみよがしなギターソロもなし、女々しいバラードもなし、ひたすらドライブしないドラム、それに輪をかけドライブしない重いベース、変なギターリフ。もうハードロックの教科書みたいだもの。残念なのはこの教科書を学んだバンドが少ないことか。
面子は元アトミック・ルースターズ組のジョン・カン(G)とポール・ハモンド(Ds)に元クォーターマスでその後いろいろ(笑)のジョン・グスタフソン。
アトミック・ルースターズも同傾向の絶対跳ねない、跳ばない、地べたを這いずり回るようなサウンドだったけど、ハードスタッフになってさらに徹底しているのが潔くて良いね。
これが出た1972年(日本では翌年だったか)、渋谷陽一がDJをしていたNHKの番組で「Monster in Paradise」が流れ、それを契機にハードロック観が一変した人も多いと思う。当時中学生だったボクもそうだったし。
ゼップはともかく(だってゼップはハードスタッフの上位互換だ)、ディープ・パープルとかのウェットなハードロックは全然受け付けなくなっちゃったもんね。
その後のメタルバンドでもメタリカとかの重くドライブしないハードロックが好きな人なら一度は聴いてみたいバンドだと思う。
しかし、HMVジャパン大丈夫なのか!? なんか取り扱い枚数が激減しているぞ。目に付くのはレコード会社からの売上インセンティブがもらえそうな新素材CDの再発モノとかばかりで、あって当然の定番CDが無かったり、発売直後のハードスタッフも置いてないし。いつも近所の数寄屋橋HMVへ行くのだけど、こんど渋谷HMVなどもどうなっているのかチェックしてみよう。
やはりパッケージとしてのCDは厳しいのかなぁ・・・
2008/12/24