Savoy Brown

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Savoy Brownの70年代のアルバムが2in1のCDで来月リリースされる。
カップリングは「Boogie Brothers」と「Wire Fire」。しかもリマスター。

後者は聴いた事がないが前者のBoogie Brothersは30年来の愛聴盤。

Foghat組に逃げられたキム・シモンズがチキン・シャックを解散したばかりのスタン・ウェブとヘムロックを辞めたばかりのミラー・アンダーソンを引きずり込んでトリプル・ギター、トリプル・ボーカルの豪華編成で作ったアルバム。
もちろん二人ともすぐ辞めて(笑)、もう少しレイドバックしたブロークン・グラスを結成してしまうが。

音の方は想像通りのブルースハードロック。面子が面子だけにかなりブルース色が濃い。
60年代のブルースブーム時代とは違い、70年代らしいクールでソリッドなブルースロックがメインだが肩の力を抜いたようなカントリーブルースもあったりして音楽的な広がり、成熟を感じさせるところが良い。

特に白眉は3曲目の「My Love’s Lying Down」。CDのタイムでいうと2:47から、ブルースハープが入ってきたかと思うと実はそれがスタン・ウェブの声! とても人間とは思えないボーカルが凄い。曲後半のギターソロもいかにもという感じで熱演。
LP時代は鳥肌モノの音だったが、CDではダイナミックレンジが狭く線が細くなってしまいその尋常でない迫力が半減していた。今回のリマスターでどこまでLPに迫れるか期待したい。
(たぶんLPで聴いていた人とCDで聴いていた人では評価が全然違っちゃうくらいの差があった。ボクはLPもCDも持っているけどわざわざLPからリッピングしてiTunesに入れている)

ということで、今回のカップリングCDはバリバリのブルースギターが聴きてぇーという人にお薦め。

Savoy Brownは今もキム・シモンズ中心に現役で活動していて、90年代のアルバムにしてもそれなりのハードロックで十分楽しく聴ける。ただFoghatとSavoy Brownの音がどんどん似てきてFoghat解散直前にFoghatはR&B寄り、Savoyはブルース寄りというだけで後はほとんど同じような音になっていたのが皮肉といえば皮肉だ。

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