英Mojo誌今月号の「変なレコード」はLouise Huebnerの「Seduction Through Witchcraft」。
自分で言うのもなんだがボクは結構守備範囲が広い方(好みの女性の話ではない)で、音楽に関してはわりと節操なく何でも聴けるし楽しめる。
さすがにマンソンファミリーの発掘音源とかカルト系宗教の教義音楽とかは人としてどうよと思うところもあり避けているが、ルイーズ・ヒューブナーに関しては微妙に境界線上の位置付けで、無視することはできないがそのうちご縁があればと思っているうちに、中古盤をみかけるどころか、そもそも中古盤屋というビジネス自体が風前の灯ですっかり忘れておりました。
さてルイーズ・ヒューブナーって誰よ? という話ですが、西海岸では有名な作家、詩人、コラムニストということなんですが、何といっても有名なのが「魔女」。
魔女みたいな女性とか自称魔女とかはけっこういるし、オレん家にも一人いるよなんて方も多いと思いますが、彼女の場合は三代続くという本物の魔女、しかも「ロサンジェルス市公認魔女(Official Witch of Los Angeles )」。
経緯は本人のバイオによると
Appointed Official Witch of Los Angeles County, by Chairman of the Board of Los Angeles County Supervisors, Ernest Debs, to produce and perform during Spellcast, meant to increase Sexual Vitality of the County of Los Angeles, 78 Cities, at the Hollywood Bowl. – Los Angles Parks and Recreation, Director: Jim Anderson Co-produced the event with Louise.
ということなんですが、性的活力増進の呪文って興味をそそるなぁ〜(笑
まぁ西海岸というのは西洋文明の西の果て、文字通りの崖っぷちでもあり西洋文明の異端な連中が集まってるから。サンフランシスコなんかは世界最大のオカルト都市でもありマダム・ブラッキーが本拠を構えたことでも知られてますからね。
ルイーズの場合はLAということもありそうした本家本道オカルトとはちょっと路線が違う魔女みたいですけど。
音の方はサイケデリックかつミニマルな電子音をバックに彼女が様々な呪文を唱えるというもの。
昔から情報だけはいろいろ錯綜しているものの、実際の音を聴いたことがなかったので腰を据えてオークションでも探そうかと思ったら、ちゃんと再発もされているしCDも出てるんですね。しかもAmerican RecordingからもRhinoからも。さっさと買っておけばよかった。
ちなみにインターネット時代にも対応していて、彼女の公式サイトもあるしなんとLinkedInにもプロファイルが載ってる(笑
LinkedInのプロファイルにはけっこう興味深いデータがいろいろ載ってます。
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