Jungle Surf


1980年代初頭Java島グラジガン(G-Land)のPeter McCabe(左)とGerry Lopez(右)。

この人たちはここで何をやっているのか!?
これから10フィートオーバーのビッグウェーブで波乗りします。

彼らのEquipmentをよく見ると四半世紀も昔とは思えず、いかに先進的なサーフィンとライフスタイルを追求していたのかが判ります。

迷彩(カモフラージュ)のボードに迷彩のトランクス。

そもそもピーター・マッケイブがサーフトランクスやサーフボードに迷彩柄を用いるようになったのは必要に迫られてのもの。
赤道直下の熱帯のジャングルで、虎が餌を探している密林を抜け、誰もいないビーチを抜け、灼熱の太陽に焼かれながらサーフィンをする時、真っ先にやられるのは意外なことに「目」。
直接太陽光を受けるのはもちろんだが、海面に反射する日光、ポリエステル樹脂でできたサーフボードが反射する日光が目に与える影響は非常に大きい。少しでも目に対する負担を減らすために、自分たちの使う道具だけでも反射を抑えようということで試行錯誤を重ねた末に行き着いたのが迷彩柄。
ピーターのこのアイディアはオーストラリアやカリフォルニアのサーフカジュアルなメーカーにも影響を与え、そこから一般のストリートカルチャーへもファッションとしての迷彩が広がっていった。

つまり迷彩にはサープラスからきた流れと、ピーターを源流とする実用としての迷彩があるワケで、そこら辺を勘違いしたカモフラージュパンツなんかで海にいると結構恥ずかしいね。

さらにこの二人はサングラスをかけ帽子を被ったまま沖の危険な波へと出て行こうとしてます。
当時、サングラスして波乗りするなんて・・・と皆思ったんですが、赤道直下の太陽はそこまで強烈なんですね。
もっとも、この二人に関してはサーフィンの神様、生きる伝説そのものなので、サングラスして波乗りしてコケるなんてことはほぼありえないし、そもそも日本のビーチブレークみたいにあっちでもこっちでも波が割れ、そのたびに波を食らうような処じゃないですからね、ここは。一定の場所で奇麗に割れる波なのでチャネルからカレントに乗って一発も波をくらわず沖に出て行けますから。

そして帽子。最近こそ帽子を被って波乗りする人もいますが、これまた当時は驚愕しました。
たしかに、熱帯の太陽を受けながら沖で波待ちなんかしてたら頭がフヤけちゃいますもんね。

しかし25年も前に、自分たちに真に必要な機能を追求したら結果的に時代を20年は先取りすることになった。
やはり伝説と呼ばれ、新しい方向を打ち出せる人というのは最初からワカっている人たちなんですね。まさにThink Differentだ。
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