So long, Eudora

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古くからのインターネットユーザ、Macユーザにとっての心の友、Eudora君も引退の日が近くなってきました。
現在の販売元であるソニック・ソリューソンズではこんなプレス・リリースを出してます。

Sonic Solutionsでは、2006年7月より 「Eudora 7J for Windows」 及び 「Eudora 6.2J for Mac OS X」 の日本での販売業務ならびに日本でのEudoraソフトウェアサポート業務を行い、Windows Vista OS に対応したバージョン及び IntelMac に対応したバージョンをリリースしてまいりましたが、この度当ソフトウエア開発元との契約期間終了に伴い、日本でのEudoraソフトウェアの販売を終了 させていただきました。

サポート自体も本年いっぱい(正確には12月21日)で終了。
思えば数奇な運命を辿ったソフトでした。

僕が最初にこのソフトを使ったのは1990年頃で、当時は英語版。もっともその時はメールで日本語を使う必要もなかったのでそれで十分でしたが。そのうち日本語版のパッチが出てそれに乗り換え、その辺りまではフリーウェアだったのかな?
ダイアログにEudora君が出て来た頃ですね。
そのうち大阪のクニ・リサーチがローカライズ権や販売権を得て、その頃から一部ではメジャーなソフトになってきました。ちょうどインターネットの商用化が進み普通の人が気軽にネットに繋がる時代になった時、先進的なMacユーザにかなり人気ありましたもんね。たぶんテッキーなMacユーザはUNIX上がりだからというのもあったのでしょう。

この頃がEudoraの最盛期かな。決して安定しているとは言えないMacのOS、少ないメモリという条件下でもEudoraはびんびん走りましたからね。がんがん落ちもしたけど(笑
MS系のソフトってデータ量が多くなるとみるみる不安定になり動作が遅くなるんですが、どんなにメール数が増えてもがっちり動き、メールのヘッダまで事細かく設定できる仕様もありEudoraはプロ御用達という感じ。

ただ某筋から聞いた話では、そのクニさんでEudoraの開発を担当していた天才エンジニアさんが退職してしまい、クニでもメンテが出来なくなって困っているところで・・・まぁどこまで本当の話かわかりませんが、その辺りから迷走が始まったのでしょうかね。広告モデルを採用してみたり試行錯誤するもうまく行かず、オンザ・エッヂに移管。
この時点で多くのユーザは「エッヂかよ、無理だろ」と。僕も当然その一人だったのですが、10年近く溜め込んだメールを移行できるメールソフト見当たらず、とりあえずEudoraとの心中を決意。
(しかし、誰もが「エッヂかよ」と思うのに、なんでライブドア(というかエッヂか)になけなしの金を突っ込む人があんなにいたのか、理解出来ませんね)

結局予想通りライブドアは単なる延命処置をしていただけで、昨年2006年にソニック・ソリューションズに移管。
で、オリジナルの開発元(ホントはもっと遡れるけど)QUALCOMMがEudoraをオープンソース化しThunderbordと統合という方針のもと、ソニックソリューションも販売を終了ということになった訳です。あぁ長かった。

僕はもうしばらくEudora君を使って、年末年始休みのヒマな時にでもThunderbirdへの移行作業をしようかなぁ。
ここしばらくEudoraとThudnerbirdを並行稼働させているんですが、メールでちょっとややこしい(ヘッダ詐称とか表示の細かい制御とか)ことをやろうとすると、やはりEudoraに一日の長がありますなぁ。

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