パブリック・ドメインになる「勝利を我らに」

ニューヨーク・タイムズの
" 'We Shall Overcome’ Verse Not Under Copyright, Judge Rules"

この記事によると、日本では ”勝利を我らに”としていうタイトルで知られる "We Shall Overcome" の一部の著作権が無効と判断されるようだ。

曲の最初(と5番)の
We shall overcome,
We shall overcome,
We shall overcome, some day.
Oh, deep in my heart,
I do believe
We shall overcome, some day.

この部分は完全にパブリックドメインとなり演奏したり歌詞を引用してもロイヤリティが発生することはなくなる。

2番以降の歌詞についても引き続き著作権無効化の訴訟が継続されるようである。

元々はスピリチュアルな曲に、アフリカン・アメリカンの女性が "If My Jesus Wills"というタイトルで歌詞を付けたのが戦前。

その歌詞では
I'll Overcome, I'll Overcome, I'll Overcome Someday
となっていて、それを現在著作権を所有していると主張している音楽出版社が著作権登録したのが1950年代。
その後ピート・シーガーらが歌詞を改変して歌い継がれてきたわけである。

今回は、音楽出版社が所有している著作権は "I will overcome" という歌詞については有効だが、改変された "We Shall overcome" までは及ばないと判断されたということらしい。

WILL と SHALL では全く意味が違うから別物という、日本人なら中学生でも判る理由で判断されたらしい。
ともかく、これまでこの曲に関わった人々のほとんどは、この曲がパブリックドメインになり自由に歌われることを本望と感じるだろう思う。

また今のアメリカでトランプに対する抗議活動をする人たちも心置きなくこの曲を使えるようになったわけである。





ピート・シーガーのバージョン。



ロジャー・ウォーターズの2010年のバージョン。
このように、この歌は決して過去のものでも懐メロでもなく、今でも有効な歌である。

このように人々が共有し理解し合える歌がある点で本当に英語圏が羨ましい。

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