池田学展 「誕生」

市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで池田学の「誕生」を観てきました。


ウィスコンシン大学マディソン校のチェゼン美術館に3年間滞在し制作した「誕生(Rebirth)」。
その製作の様子は以前NHK-BSのドキュメンタリー ”明日世界が終わるとしても” でも放映されたことがあります。




場所は市ヶ谷のミヅマアートギャラリー。会田誠も所属しているギャラリーですね。
今回は「誕生」この一点と後は以前の習作などが展示されているだけ。

にも関わらず多くの鑑賞者が詰めかけ、終始人が出入りする大盛況でした。


これがその「誕生 (Rebirth」。大作です。
荒波に耐え花を咲かせる桜の大木・・・

ところが細部に目をやるとその情報量が凄い。
描かれているものの意味を読み解くだけでも大変な作業です。


東日本大震災の津波で破壊された海辺の街並み、亡くなった人々を象徴する地蔵。
天に登っていく頭蓋骨、輪廻転生を象徴する(?)キャラバン、あちこちに描かれた螺旋状のモチーフは生命の連続性を意味するDNA、新しい生命の誕生を暗示する性器と精子、精子の成長・・・

細密画だからこそ描ききれた情報量であるけど、細密画でなければ描ききれない思いが込められていると解釈すべきでしょう。



写真をいくら貼っても全体像は見えてこないので、これは実物を見るべきだと思います。

このような作品も数点ですが展示されています。


これは習作の一部を拡大してみました。
細密ペン画の細かさ、密度が判るでしょうか?

ミヅマアートギャラリーでの展示は9月9日(土)まで。入場無料。

ただ9月27日(水)から10月9日(月)まで日本橋高島屋で「池田学展 The Pen - 凝縮の宇宙 -」という展示会が開催されます。
混雑必至だと思われますが、「誕生」はもちろんそれ以外の多くの作品も展示されるので行っておきたい展示会ですね。



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