映画「アイガー北壁」を観てきた


少し前だが「アイガー北壁」という映画を観てきた。
特に山登りが趣味というわけではないが、「冒険」的なものには何でも興味を持つ性質なので、アイガーがどういう山で、特にその北壁がどういう場所かというところは知識としては知っている。

というか、冒険小説ファンとしては、あのボブ・ラングレーの「北壁の死闘」あるいはトレヴェニアンの「アイガー・サンクション」あるいはその映画化したイーストウッドの数少ない駄作の舞台としてあまりに有名。知らないハズがない(笑

そして、この映画は「北壁の死闘」でもかなり詳しく描かれている”トニー・クルツの悲劇”を映画化したもの。
なので、ほとんどの冒険小説ファンは、結末まで含めよく知っている物語としてこの映画を観ることになる。
ということで、ストーリーはほぼ史実に沿って展開される。
ただし違いは二人のオーストリア勢が嫌なヤツらとして描かれていること。これは問題だよなぁ。
例えると、日韓併合時代の日韓合同登山隊の映画を作ったら韓国チームの奴らがとっても嫌な人間に描かれていた・・・間違いなく国際問題だと思うのだが、ドイツとオーストリアの関係ってそれしきのことでは揺るがぬ大人の関係なのかなぁ??



物語そのもが劇的かつ悲劇的なのだけど、映画としては良く出来たドキュメンタリー風で正直今イチ。
ボクみたいに山登りに詳しくない人が見ると、なんでそうなるの? と疑問に感じる場面もあったりで作り手側の説明不足なのか、観る側の知識不足がいけないのか良く判らないが。

でも映像的には圧巻シーンの連続。
北壁の吹雪の中のシーンなどは冷凍庫内で撮影したらしいが、晴天で実際に北壁でロケをした部分は目を見張るシーンばかり。登山家ってあのような光景を観ているのか、そりゃ人生観も変わるよなぁと思ってしまう。
特に実際にヒンターシュトイサー・トラバースを渡るところは、本当にここでロケをしたのかと驚くばかりであった。

ドイツ人二人はバヴァリア出身なので、もしかしたら噂のバヴァリア映画風なとんでも部分があるかもしれぬと良からぬ期待も少ししていたんだけど、流石にそれはなかった(笑
いかにもドイツな真面目な登山映画でした。
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