ガイ・リッチーの「シャーロック・ホームズ」


ガイ・リッチーの新作「シャーロック・ホームズ」を観てきました。
タイトルがタイトル、しかもハリウッドのビッグバジェットな映画といういつもならスルーするタイプの映画だけど、やはりガイ・リッチーは気になる。
どこまでガイ・リッチーらしさが出せるか!? という辺りが見所ではないかと観てきました(笑

しかし空いてたなぁ(笑
ロバート・ダウニーJr + ジュード・ロウが主役では、それだけでB級感が漂うじゃないですか。この二人を目当てに深夜の映画館に行く女の子は普通いないよねぇ。
シャーロック・ホームズとはいえ子供を連れて行くような映画でもないし、ガイ・リッチーという名に惹かれた一部映画好きが頼りか!?

映像はお金がいっぱいあるガイ・リッチーというイメージそのまんま。
例のああなって、こうなって、だからこうなんだよという饒舌なカット割りがいっぱい。さらに新趣向なども用意されていて、いやいや堪能できました。
19世紀末のロンドンの雰囲気も出てたと思うし。というか、19世紀のロンドンは映画でしか知らないので、これまで映画で散々描かれてきたあのイメージ(最近ではティム・バートンの「スィーニー・トッド」)という意味ですが。

ストーリーは黒魔術を使う悪の秘密結社による世界征服を阻む物語。
科学が発達する近代社会に対するアンチテーゼとしての超自然的な文化。科学至上主義でいびつな発展を遂げようとするアメリカに対する恐怖と嫌悪。
そんなものが裏のメッセージとして隠されているような・・・たぶん違うな(笑

黒魔術が出てくるのでオカルトティックな物語が展開されるんだけど、世界征服の野望とかその方法がちょっとスケール的に小さいかも(笑
でも最近はケロロ軍曹で鍛えてあるのでそこら辺は違和感ないかも。
それより、この秘密結社は古い英国ロックファンにとってはお馴染みのゴールデン・ドーンだよね!?
コナン・ドイルだから英国心霊協会かというとそうじゃなくて黒魔術だもんね。
そしてその黒魔術はエジプト系だから(時代がほんの少し違うけど)アレイスター・クローリーだよね!?
そこら辺の小ネタというか背景になるネタはさすがに英国人たるガイ・リッチーで嬉しくなってしまいましたね。

それとシャーロック・ホームズというのはあくまでフォーマットを借りるための方便なので、シャーロッキアンの方があちこちチェックするようなものではないですね。
でもホームズ・シリーズに登場する人物(の一部)は出てくるし、ホームズの部屋の描写、ホームズの人物像もさほど違和感ないので(というか部屋の描写は納得)、小説のホームズを愛読していた人ならすんなりホームズの物語として入り込めると思います。

あ、それと専門用語がやたら出てくるの!
黒魔術なので化学系用語が頻出するのだけどあの翻訳は正しいのか?
センター試験の化学でマイナス点を取った自分としては全く判断できません。 まぁ雰囲気さえ合ってれば適当でいいのかもしれないけど(笑

というワケで、ガイ・リッチー節が楽しめるエンターテイメント映画。
アバターと同じような感じで、必見とまでは言わないけど、普通に充分楽しい映画。

ちなみにこの映画、シリーズ物になるハズです。
最後の最後でホームズの好敵手であるあの人物の登場が予言されますからね。続かなかったら逆にみんな怒ると思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加