Brightkite のプライバシーに関する注意事項

人々の社会的活動がTwitterなどのブログ/情報発信ツールやfacebook/ソーシャルコミュニケーションといったネットワーク上で活発になるにつれ、リアルな世界との接点としての技術、例えばAR(拡張現実)やアバターなどの重要性が高まっている。
そんなホットな技術の一つに位置情報がある。

個人的には10年以上前から追いかけているテーマでもあり、世の位置情報系サービスほとんどにアカウントを持っている位置情報マニア(笑)だが、その中でもお気に入りがBrightkite
コミュニケーションの場として、自身のライフログとして、招待制ベータだった頃から愛用している。

そのBrightkiteのブログで「(プライバシー的に)安全なチェックインをしよう」という記事(英文)がポストされていた。
おそらく、先日世間を賑わせたGoogle Buzzの情報ダダ漏れ問題や、話題の"Please Rob Me"サイトの問題提起を受けてのポストだと思うが、つい何気なく使ってしまう位置情報、つまりプライバシーに関して、注意点を述べたものであるので、その要約を紹介したい。


フレンドを選ぶ

Twitterなどではフォロー/フォロワーの数が多いほどエラい(笑
というか、多いほどポピュラーな人気を得ている人だと判断されるが、Brightkiteでは決して多い方が良いとはいえない。
夜中の2時にどこで何をしていたか、母親や会社の上司に知ってもらいたいと思うだろうか?
フレンドは実際の社会生活上の行動を知られても良い相手にするべきである。
また、Brightkiteのフレンドシステムは非対称。つまり、誰かをフレンドにすると、相手は自分のプライベートポストを見ることができる。しかし、相手が自分をフレンドにしてくれない限り、相手のプライベートポストを見ることができない。というkとにも注意したい。

実は Brightkite 1.x の頃は、 信頼できるフレンド/フレンド/その他 という3レベルのフレンド階層になっていて、レベル毎に見せる範囲を指定することができた。例えば”信頼できるフレンド”には町丁目レベルまで位置情報を見せるが、普通のフレンドにはブロック単位でしか見せないといった管理が可能で、Brightkiteの特徴の一つでもあった。
Brightkite 2.0になるとき、サービスを判りやすくするという名目でこの機能が削除されてしまった経緯がある。
個人的には、この機能を復活させるだけで随分と違うような気がする。


自宅住所でポストしない

自宅の住所を使ってポストすると、他人に正確な住所を知られる恐れがある。
また在宅であるか留守であるかも知られてしまう。
自宅からポストする場合は、公開範囲をプライベートとしフレンドにのみ公開する。
あるいは、チェックインする候補リストの最後に都市名が出る(日本では出ない場合が多い)ので、都市レベルでチェックインして公開するようにする。

日本のBrightkiteユーザの場合はリテラシーが高すぎる(笑)ので、この辺りは上手。逆手に取って遊んでたりするので心配ないと思うが。


ポストの公開範囲を意識する

ポストする時には、その公開範囲を意識する。
ポスト時のダイアログで、フレンド限定か一般公開か、Twitter/facebookへのマルチポストするかを指定できる。

また、ポストした後で内容に誤りがあったり、後悔するようなことを書いてしまった場合は、記事の下に "delete" リンクがあるので、これを押して削除することができる。
ただし、Twitter/facebook へマルチポストしている場合、マルチポスト先の投稿をBrihtkiteから削除することはできない。

おそらく、このBrightkiteの記事自体は、最近急速に高まった位置情報を扱えるSNSでのプライバシー問題に対応したものだと思われる。

左が話題の”Please Rob Me"
TwitterとFoursquareの公開位置情報を使って、今誰が家を留守にしているかを検出するサービス。
もちろん泥棒業界のためのサイトではなく位置情報の扱いに対する懸念をアピールするためのサイトであるが。

10年前に位置情報を扱うサイトを設計したとき、とにかく気を配ったのがプライバシー対策。
サービスに下手に穴があったりするとストーカー御用達のサービスになってしまう。
出会い系とかその手の業者にとっても便利この上ないのでどこかで運営側がモデレートをする仕組みにしたい。
盗聴などによって簡単にユーザの位置情報を得られては留守情報などダダ漏れ。
でもサービスの使い勝手が複雑だと使ってもらえない。
それに、意図して位置精度を落としてはサービスの意義自体がなくなる。
結果的にグチャグチャなサービスになってしまったが(笑、当時懸念していた問題に対しては未だ明確な回答は出ていないように思える。
ただ、当時よりユーザのリテラシーも格段に上がっているし、位置情報の重要性に対する認識も向上しているので、決定的な回答はないにせよ、このBrightkiteのようにサービス毎の局所解が提示されていくのだろうと思う。
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