OmniWeb 5.9.2

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今年のエイプリルフールのネタで個人的には一番ウケたもの。
そしてネタに費やした労力としても最大級と思われるもの。

OmniWeb 5.9.2 がGopher(ゴーファー)に対応!
(リリースはこれ

うん、ネタだよね!?
リリースでの言い回しからするとネタとして思えないけど、本気でGopherを実装するのはそう単純ではないだろうからネタかどうかの判断がしずらいが、一応ネタということで。

Google Street Viewのガチャピン(他国ではパンダ)もネタなのか本気なのか区別が付きづらいし、今年は本気のネタが流行なのか!?

Gopherというのはインターネット上の情報検索システムで、http(WWW)が普及する以前は学術研究機関などではGopherサーバーで情報提供をしていたものでした。
WWW普及後は急速に姿を消していったので、もう知らない人も多いだろうけど、それを逆手に取って「インターネットで文書が画像を検索し取り扱える革命的なネットワークプロトコル!」と称して(15年前だったらそうかも)、WebKiteベースのブラウザに実装するとはシャレが効いてます。

でももしかしたら、なんちゃって実装かもしれない…と思って実際に無料化されているOmniWeb 5.92をダウンロードしてみました。

まず現行バージョンのOmniWebで
Gopherサーバーのリストを検索してみます。
が、動作せず。まぁサポートしてないプロトコルなので当然。


次にOmniWeb 5.9.2で同様に検索すると・・・見事に動作するじゃないですか。
もう笑っちゃいますね。
簡単なプロトコルとはいえ、無償化されたとはいえ現役バリバリのブラウザにもはやほとんど役に立たない機能をただウケを狙って敢えて実装するとは。

ついでにMac上の他のブラウザにおけるGopherのサポート状況もチェック。

OmniWeb : 対応
Safari 3/4 : 非対応
Firefox 3.x : 対応
Internet Explore : 対応
Opera : 非対応

OmniWebやSafariのようにWebKitベースのものが非対応というのも分かります。
でもFirefixやIEというNCSA Mosaicを源流とするブラウザが今でも律儀に対応していたのはちょっと意外でした。。

そうそう、意外だと言う人も多いのですがFirefoxとIEって親戚なんですよ、
最初のマルチメディア・ウェブブラウザをNSCA Mosaicとすると、
Mosaicを作ったマーク・アンドリーセン(marca)が一から作り直したのがNetscape Navigator。
それを発展させオープンソースで開発しているのがFirefox。
NSCAからMosaicのソースライセンスを買ったのがSpy Glassで製品名はもちろんSpyglass Mosaic。
Spyglassからさらにライセンスを買った(でもIEが天下を取るまでライセンス料を支払わなかったらしい)のがMSで製品名がInternet Explore。

ただNSCA MosaicとNetscape Navigator間でソースコードは断絶してます(書き直したので)。
marcaが書いたNNのソースも、Firefoxではもはや使われていないのでしょうね。
IEもたぶん7くらいで大幅に変わっているので、もはやMosaic由来のコードは使われていないでしょうね(Spyglassのクレジットは出て来るけど)。

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