深夜に帰宅しMacで作業中(つまりWeb閲覧)にカーネルパニックが発生。
環境
MacBook Pro, Mac OS X 10.5.5
FW外付けHDD、USB外付けHDD、iPhone 3Gを接続
発生手順
iPhone 3Gの同期を開始したところ認識できない(コンピュータが違う?)エラーと表示される。
そこでiPhoneからUSBケーブルを取り外したところ、iTunesがエラーコードを複数回表示。
最終的にカーネルパニックとなる。
問題
再起動後、作業中であったアカウントにログインできない。
具体的には、ログイン画面で正しいアカウント名とパスワードを入力し認証後
いったん蒼い画面になるが、デスクトップが表示されず再びログイン画面に戻り
ログインできない。
またUSB外付けHDDが認識できず、ディスクユーティリティでは修復不可能、
捕捉
Safe Modeで起動しても現象は同じ(ログインできない)
rootアカウントではモードに関係なく正常にログイン出来る。その後も正常に動作する。
fsck、ディスクユーテリティでも内蔵HDDとFW外付けHDDに問題はない
という状況。
まずUSBドライブを除けばハードウェア的な問題はなさそう。
昔みたいにハードウェアテストツールが付いてこないので確かなことは言えないが、とにかく起動はするしrootであればAirMac含め普通に使えるのでハードウェア関係を疑う理由はない。
次にシステム。
でもrootで動くのだからシステムも実は問題ないはず。
結局一番怪しいのはユーザアカウントの環境設定。
といってもMac OS Xの場合、.loginとか.tchrcとか関係ないし /etc を探っても分かんないので、後はひたすらAppleサイトのサポートセクションで類似トラブルを検索。
まずログイン関係、Finder関係の設定ファイルを初期化する。
といっても各設定ファイルを削除するだけだが。
シングルユーザモードで起動しファイルを消してはセーフモードで再起動をひたすら繰り返す。
が、どんな組み合わせをしても結果は同じ。rootでは問題ないがユーザアカウントではログインできず。
ちょっと休んで考える。
「Finder 初期設定」とか「login 初期化」とかで検索しているからDiscussion Boardで引っかからないのでは?
現象としては「ログインできない」のだから、「ログインできない」で検索するとどう?
これがビンゴ。
Leopardをアーカイブインストールすればログインできないという現象が回避できる可能性があるらしい。
アーカイブインストールの場合、ユーザ設定などまるごと残してインストールするので時間はかかるがやるしかない。
この時点で外は明るくなりはじめていたが、とにかくマシンが動かないのでは話にならないので決行。
まずアーカイブインストール。Mac OS X 10.5.5にまっさらのLeopardをインストールできるかちょっと心配だったが無事インストール成功。
恐る恐るユーザアカウントでログインを試みると無事ログインに成功!
あとは最新版にソフトウェアアップデートをかけてひとまず作業終了。
この時点でお昼直前。いやぁ大変だった。
ただ細かい設定を以前の状態に戻したり、MobileMeの同期をやりなおしたりで全部の復旧作業が終わったのは午後14時。
ほとんど12時間にわたるマラソン作業でした。
で、解決方法は
「OSをアーカイブインストールする」
でした。
ちなみに、アーカイブされたシステムはPrevious Systemsというフォルダにまとめられていて、 15GB弱の容量でした。
逆に言えば、この程度の空き容量がないとさらに困った事態に陥っていた可能性があります。